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塗料について
セラミック塗装とは?
更新日:2024.2.19
今日は、セラミック塗装という手法のご説明をしていこうと思います。10年ほど前に多くの戸館の塗装に用いられていたセラミック塗料を用いた手法です。かつて、セラミック塗料は半永久的な耐久性を持っているというセールストークで多くの訪問販売が行われていました。今、セラミック塗装を行い10年ほど経過した外壁はどうなっているのでしょうか?
セラミック塗装とはなにか
セラミック塗装とは、石や砂、セラミックビーズなどの微粒子を含んだセラミック塗料を、吹き付けて行う塗装方法のことを言います。骨材を含んだセラミック塗料は耐久性、遮熱、断熱性が高いのが特徴の塗装方法です。しかし、セラミック塗装が流行し10年以上経った今、過去にセラミック塗装をした方からのご相談を多くいただいているのが現状です。
セラミック塗装のメリット・デメリット
メリットは耐候性・断熱性が高く、意匠性がある。先述した通り、セラミック塗料には石や砂、セラミックビーズなどの微粒子が配合されている為、耐候性が高く、断熱、遮熱効果に優れています。また砂や小石などのセラミック成分樹脂塗料に混ぜることで外壁で見た目を天然石や砂岩、多色石に見せることが出来るのも、セラミック塗料の特徴の一つです。意匠性を持たせることにより、通常塗料とは違い、深みのある様々な色合いや奥行き、立体感を生み出すことができます。
デメリットはベースとなる樹脂の種類により、耐久性が異なる。セラミック塗料は、基本的に元となる塗料にセラミックを添加することで作られています。そのため、耐候性はセラミック成分の配合率ではなく、ベースの樹脂塗料に何が使われているかにより変化します。
セラミック塗装の主な劣化症状
セラミック塗装をした外壁で年数が経つとどのような劣化症状が見られるのか、代表的な症状。
●表面が脆くなり、ボロボロと外壁が剥がれる
樹脂塗料が経年劣化することにより樹脂成分が抜け落ちてしまい、含まれていた骨材が手で触ると砂のようにバラバラと剥がれ落ちてしまうとい症状が見られます。この症状は塗膜が剥がれているということになりますので、そのまま長らく放置してしまうと外壁内部に水が入り雨漏りの原因になる可能性もあります。また、落ちた砂がベランダや水切り部分に溜まるなど美観も大きく損ねてしまいます。
●コーキング部分の塗膜の割れ
目地にコーキングを打ち、その上から吹き付け塗装を行っている場合、ボードやコーキングの収縮についていけずに、塗膜が割れてしまう可能性があります。塗膜が割れているだけで、コーキング自体は割れていない場合もありますがそのまま放置するとコーキングも野ざらしの状態なので、経年劣化で割れてくるケースも考えられます。
セラミック塗装を行った外壁の対処方法
お住まいの外壁の症状を見てからの判断とはなりますが、塗装が可能と判断した場合はしっかり高圧洗浄を行い、塗膜を落とした後に外壁塗装を行います。しっかり洗浄することによって外壁と塗料の密着度がよくなりますので、長く綺麗な外壁を保つことが出来ます。もし、塗膜の剥離が酷い場合、塗装を行うのは難しい場合があります。その際はカバー工法をオススメします。
セラミック塗装をされて、10年~15年が経過しているようであれば一回見積もり依頼することをオススメします。