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外壁塗装について
サイディング直貼り工法とは
更新日:2024.5.07
業者の人にサイディングが直貼りだから、張り替えしかできないと言われたことはございませんか?
張り替えはお金がかかるから出来ればやりたくない!と思われますよね。
直貼り工法のサイディングは何も知らず塗装すると不具合が起きる可能性があります。確実な安心を得るためには外壁の張り替えしかありません。
しかし、塗装した全てのお家で不具合が起きるわけでもないので、きちんと注意してリスクを減らした塗装工事も可能ではあります。
実際、張り替え工事は非常に高額になる為、適切な塗装をしてお住まいになっている方も多くいらっしゃいます。
サイディング直貼り工法とは?通気工法との違い
直貼り工法
- 防水シートの上にサイディングボードを直接貼り付ける工法
- 工数が少なくて済む
- 通気がない為内部に湿気が溜まりやすい
通気工法
- 防水シートとサイディングの間に通気胴縁という木材を入れ、空気が通る隙間を確保している
- 湿気が抜けやすいい為、家の構造が劣化しにくい
- 2000年頃から標準工法に設定するところが増えた
自宅が直貼りか見分けるには、水切り板金をチェック
直貼り工法は内側の構造ですが、外側からでも確認が出来ます。
チェックしていただきたいのは水切り板金と呼ばれる部分です。
サイディングの一番下にある金属の部材です。
サイディングと水切りの間の隙間にカードや物差しを差し込んで、奥行きがあるかをチェックしましょう。奥行き1~1.6cm程しかなかった場合、直貼りの可能性があります。
奥行き2cm以上あったり、指が入るくらいの隙間があれば、通気工法になっています。
直貼り工法で起こる不具合
直貼り工法の場合、表面の膨れ、剥がれといった不具合が起こる可能性hがあります。
内側にこもった水分の逃げ道がない為、塗膜のある表面から無理矢理出ていこうとする為です。
適切なメンテナンス方法と費用相場
直貼りのメンテナンスは
不具合を回避する為、張り替える
出来る限りリスクを取り除いて塗装する
という2パターンがあります。
張り替え工事のパターン
すでに膨れ、剥がれなどの症状がたくさん出ている
将来的な不具合の危険を確実になくして安心したいという方は張り替え工事をしましょう。
張り替え工事自体の相場は4000~9000/㎡です。
2階建ての住宅を全面張り替えると足場やその他の作業も含めおよそ200万以上はかかってきます。
直貼りによる不具合のリスクを100%なくすにh張り替えしかありませんが、かなり大がかりな工事になってしまいますので、実施するかどうか、時期やタイミングなどは業者としっかり相談して決めましょう。
透湿性塗料で塗装のパターン
膨れ、剥がれなどの症状がほとんどない
今はできるだけ出費を抑えたいという方は透湿性塗料を使って塗装しましょう。
塗装の費用相場は1800~5000/㎡です。
一般的な2階建て受託の全面塗装は70万~150万程です。
透湿性塗料とは、水分・湿気が通り抜けしやすい塗料の事です。
注意!塗装をしても保証は対象外
透湿性塗料によるメンテナンスをご紹介しましたが、直貼りのお家の塗装工事は基本的に保証対象外になることをご了承ください。
なぜなら、塗膜保証というのは塗装工事の不備・施工不良が原因で起こった塗膜劣化に対する保証だからです。
直貼り工法で塗装して膨れ、剥がれがあった場合その原因は直貼り工法というお家元々の構造であり、塗装工事の施工不良ではありません。
そのため保証の範囲外になってしまうのです。
塗装後は必ず経過観察をしましょう
直貼り工法のお家で塗装を行った場合は、業者に定期点検を頼んで、経過観察をしてあげましょう。
万が一にも不具合が出てしまったときにすぐに対応が出来るようにする為です。
湿気の溜まりやすい北面や、水分の蒸発が多いベランダ面などを特に見てもらうと良いでしょう。