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夏の塗装

更新日:2024.6.27

梅雨が明けると一気に気温が上昇し、ジリジリと太陽光が照り付けてきます。家も過酷な環境にさらされ経年劣化が進みます。

家の塗装は家の外での作業になりますので環境としては非常に過酷なものとなります。屋根の瓦の表面温度は70度と超え、屋根の上の作業になれば、照り返しもあり体感温度は40度を超えます。

夏の強い日差し高い気温によって塗装した塗料の表面が早く乾くのが夏です。

早く乾くんだから、それはいいことなのでは?と思う方もいるかもしれません。

もう少し正確に言うと、表面だけが早く乾きすぎるといのが正しいです。

言い方を変えると表面だけ乾いて、内側が乾いていないという事です。正確に言えば塗料が乾くというより硬化して本来の性能を発揮しますので、硬化しきっていないというのが正しいです。

表面が乾くと次の塗料を塗り重ねられるような気がしますが、これが施工不良のもとになります。

表面だけが乾いた塗料に塗り重ねてしまうと乾いた塗料の表面が新しく塗った塗料によって溶かされます。

そうすると、塗料の自重で塗装表面から塗料が垂れ落ちて剥がれ落ちそうになります。そうすると塗装面への塗料の接着が悪くなります。結果、剥がれの原因になります。

表面が早く乾くからといって、すぐに塗り重ねてはいけないのです。

乾燥が不十分なところに塗り重ねしたときにおきる他の不良施工としてちじみがあります。

ちじみとは表面に皺がよることを言います。表面だけ乾いている状態で塗り重ねたときに重ねた塗料の下が塗料を溶かすところまでは同じです。

下の塗料bを溶かし、塗り重ねた塗料が下の塗料へ侵入することで不均一に膨張して表面に凸凹が出来ます。それが表面にできてちじみになります。