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屋上防水の種類は4つ
更新日:2024.8.08
屋根は日々加工区な環境にさらされている為、建物の中でも最も劣化しやすい箇所になります。
雨漏りから建物を守るためには、屋上防水工事が欠かせません。屋上防水工事には主に4つの種類があります。
FRP防水
ガラス繊維で強化したプラスチックを屋上一面に塗りつける施工方法です。
耐用年数は10年~15年程度です。FRP防水のメリットは、耐久性や防水性が高いという事でしょう。効果するまで時間がかからないので、施工日数は1日程度です。そして、軽量素材なので、建物への負担が掛かりにくいでしょう。屋上防水のなかで、比較的価格が安いというメリットもあります。
このようにFRP防水はメリットが多い一方で、伸縮性が期待できないことから、建物の揺れによってヒビ割れする恐れがあります。
ウレタン防水
屋上防水工事の中で、最も代表的なのがウレタン防水です。ウレタン防水は液状のウレタン樹脂を塗り広げ、防水層を作るという施工方法になります。耐用年数は5年~15年程度です。
ウレタン防水の種類は、密着工法と通気緩衝工法の2種類あります。
密着工法は、下地の上にウレタン防水材を塗り、その上に補強材を張りつけるそしてさらにウレタン防水材を塗り重ねて防水層を厚くする施工方法です。
メリットは、屋上の形状を問わず施工できることです。液体状のウレタン防水材を使用するので複雑な形状の屋上でも施工しやすく、継ぎ目のない仕上がりになります。硬化スピードが速い為施工日数もかかりません。
その一方で、施工不良によってウレタン防水材が膨れるといったトラブルが発生することがあります。また、職人の技術により、防水層の厚さに差がでることが懸念されます。
次に、通気緩衝工法ですが、こちらは通気緩衝シートの上にウレタン防水材を塗布するという施工方法です。通気緩衝工法のメリットは、膨れを防げることでしょう。シートを張り付ける方法なので、ひび割れがある場合でもキレイに仕上がります。
シート防水
シート防水は、塩化ビニールシートやゴム製シートなどを張り付け、防水層を作る工法です。シートを張り付ける施工方法なので職人によって仕上がりに差がありません。耐用年数は10年~15年程度です。ゴム製シートよりも塩ビシートのほうが熱い素材なので、耐用年数が長くなります。
シート防水の方法は2種類あります。
1つ目は、接着工法というものです。接着工法は専用の接着剤で防水シートを貼る工法です。
2つ目は、専用の機械を使いシートを貼る機械的固定工法という施工方法です。
シート防水に使用されるシートは熱や紫外線に強い素材で耐久性に優れています。また以前の屋上防水の種類に関係なく施工できるという特徴もあります。古い防水層の上から施工する場合は下地処理をしないので施工から完了までの時間がさらに短くなります。
デメリットは凸凹していたり、複雑な形状をしていたりといった屋上には不向きという点でしょう。
アスファルト防水
アスファルト防水は、従来からある施工工法です。アスファルトルーフィングシートと液状化したアスファルトを重ね敷いて防水層を作る工法となり、耐用年数は15年~25年程度です。
アスファルト防水には常温工法、熱工法。トーチ工法という3つの工法があります。
常温工法は、熱を使用せずに防水層を作れるという特徴があります。熱による臭いが発生せず安全性も高いので、現場で採用されることが多いでしょう。
熱工法は、液状化したアスファルトとアスファルトルーフィングシートを塗り重ねるといったものです。耐久性が高く、施工時間も短いですが、煙や臭いが発生するという問題があります。近年では周囲の影響を配慮して他の工法を選ぶ事が増えています。
トーチ工法は、トーチバーナーというバーナーを使用し、専用シートとアスファルトを貼り重ねる工法です。アスファルトではなく専用シートの裏側をトーチバーナーで炙るので煙や臭いが発生しにくいです。
アスファルト防水のメリットは、どの工法よりも耐久性が高い所です。耐用年数が長いので次から屋上防水の工事の回数を減らすことが出来ます。
デメリットは、施工費用が比較的高いという点、アスファルト防水の種類によっては施工中に煙が発生するという点です。