では、なぜ屋根から雨漏りしてしまうのでしょうか？
屋根材はセメントが主成分でできており、防水性がない状態で雨に濡れてしまうとひび割れが発生するようになります。そしてそのひび割れから雨水が内部に侵入することにより、雨漏りしてしまいます。雨水が内部に侵入すると、屋根内部の木材が腐食し、大規模な修繕が必要となってしまいます。
屋根を定期的に塗装し防水性を維持することは、雨漏りを防ぎ、建物の寿命を伸ばすメリットがあります。

屋根塗装は住まいを快適にしてくれる効果もあります。防水性能により安心して快適なお家を維持してくれるだけではなく、遮熱機能や断熱機能を付与することもできます。
遮熱塗料は太陽熱による屋根材の表面温度を下げ、夏の暑い時期に室温を下げてくれる効果があります。真夏の屋根は70度を超えることもあり、温度を下げることで屋根材自体の劣化も遅くすることが期待されます。
断熱塗料は、夏は涼しく、冬は暖かい快適な室温を保ってくれます。断熱リフォームは、比較的大掛かりな工事になることが多いですが、断熱塗料によって比較的簡単に断熱機能が付与できます。

屋根塗装を行うことは、建物自体の機能性を回復・向上させてくれるメリットもあります。 屋根の防水性が向上することで、建物が雨からより一層安心して守られるようになり、内部劣化も起きないため、建物の寿命が延びます。
屋根塗装を行わない場合には、紫外線による塗膜の劣化により防水性が低下してしまいます。この状態を放置してしまうと、建物内部が腐食し、建物自体の機能（断熱、耐震など）も損なわれてしまいます。
屋根塗装は、建物の機能性を維持・回復・向上させるために適切なメンテナンス方法です。

屋根塗装を怠ってしまった場合、高額の修繕費用がかかってしまう可能性があります。
屋根から雨漏りしてしまった場合には、野地板、垂木といった屋根の下地材が腐食し、梁や柱といった構造材までも腐食してしまいます。
屋根の下地材が腐食してしまった場合には、屋根の葺き替え工事が必要となってしまいます。屋根塗装に比べると既存屋根の廃棄、新しい屋根材が必要となるため工事費用も高額です。
万が一、梁や柱といった構造部が腐食してしまった場合、さらに大規模な修繕工事が必要となります。
塗装工事であれば100万円程度の費用で済んだものが、倍以上の金額がかかってしまいますので、定期的なメンテナンスは必ず行うようにしましょう。