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雨樋塗装に関する知識!おすすめの塗料や施工手順も紹介!
更新日:2025.1.15
この記事では、雨樋塗装に関して押さえておきたい知識を紹介します。
雨樋の役割や、各部名称についても詳しく解説しているので、どの部位がどのようになっているかが正確に把握可能です。また、放置したままだとどうなってしまうのかもわかります。
雨樋をDIYで塗装する方や業者に依頼する方もぜひ参考にしてください。
聖建装工業では、雨樋塗装や交換を承っております。また、雨漏り修理も可能ですので、お困りの方はぜひお気軽にご相談ください。以下の電話かLINEからお問い合わせください。
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雨樋の基本的な知識を押さえておこう
雨樋塗装を検討する際には、雨樋の基本的な知識を押さえておきましょう。
雨樋の各部の名称
雨樋は複数のパーツで構成されており、パーツのそれぞれに名称と役割があります。雨樋が破損しているからといって、全てを取り替える必要がないことも。
一部の交換ができるかどうか、どのパーツが破損しているのかを確認するようにしてください。以下に、雨樋の主要な各部の名称と役割を詳しく解説します。
各部の名称 | 内容 |
---|---|
軒樋(のきどい/のきとい) | ・屋根の軒先に水平に取り付けられる樋 ・屋根を流れてきた雨水を受け止める |
竪樋(たてどい/たてとい) | ・地上に排水するための垂直の樋 ・軒樋と集水器を介して接続 ・地上では排水溝や雨水浸透マスなどに接続 |
集水器(しゅうすいき)・上合(じょうごう) | ・軒樋と竪樋の接続部分に設置される ・軒樋から雨水を集めて竪樋に導く |
軒継手(のきつぎて) | ・軒樋同士を接続する ・軒樋の長さに合わせて複数個使用される |
止まり(とまり) | ・軒樋(1)の端部に取り付けられる ・雨水が横に流れ出ないようにする |
軒曲がり(のきまがり) | ・軒樋の角部分に取り付けられる ・軒樋の向きを変えるための部材 ・熱伸縮で破損しやすい部分 |
エルボ | ・竪樋の向きを変えるための部材 ・建物の形状に合わせて使用される |
呼び樋(よびどい) | ・集水器と竪樋の間をつなぐ短い樋 ・エルボと組み合わせることが多い |
寄せマス(よせます) | ・2本の竪樋を1本にまとめるための部材 ・外観をすっきりと見せる |
角マス・飾りマス | ・ベランダやバルコニーから排水する部材 ・ベランダやバルコニーの排水口部分に設置される ・竪樋に接続する |
そのほか、屋根や壁面などに固定するための金具や、落ち葉などが雨樋に侵入するのを防ぐための雨樋カバーや、落ち葉よけネットなどがあります。
雨樋に使える色
雨樋によく使われる色は、以下の4つの系統です。これらの色は、外壁や屋根の色と調和しやすく、落ち着いた印象になるため、よく使われます。
色の種類 | 特徴 |
---|---|
ホワイト系 | ・白系の外壁や、明るい色の屋根と相性が良い |
ブラック系 | ・濃い色の外壁や、グレー系の屋根と相性が良い |
ブラウン系 | ・木造住宅や、茶系の外壁と相性が良い |
グレー系 | ・様々な外壁や屋根の色と合わせやすい ・汎用性が高い |
メタリック系 | ・ガルバリウム鋼板などの金属素材と相性が良い |
グリーン系 | ・緑豊かな環境にある建物に適している |
雨樋の色を選ぶ際には、外壁や屋根、サッシの色との調和や、和風、洋風、モダンなど、建物のデザインに合わせて色を選ぶことも大切です。
雨樋は、建物の中で目立たせるべき部分ではありません。できるだけ外壁や屋根の色に馴染む色を選び、目立たないようにするのをおすすめします。
また、外観に使用する色は、屋根、外壁、雨樋を含めて3色以内にまとめると、バランスが良くなりますよ。
雨樋の種類や形状
雨樋の形状は、大きく分けて以下の4種類があります。
形状 | 特徴 |
---|---|
半円型 | ・最も一般的な雨樋 ・シンプルなデザインが特徴 ・施工が比較的簡単 ・コストも抑えられる |
角型 | ・断面が四角形の雨樋 ・半円型に比べて排水能力が高い ・モダンなデザインの建物に適す |
リバーシブル型 | ・半円型と角型の良いところを組み合わせた形状 ・断面の一方が丸く、一方が角ばっている ・デザイン性と排水量を両立 |
内樋型 | ・建物内部に設置する雨樋 ・外観からは雨樋が見えない ・豪雪地帯などで活躍 ・雨樋が詰まるのを防ぐ |
また、雨樋は、形状のほかに、塩化ビニール樹脂やステンレスなど、さまざまな素材で作られています。主な素材は以下のとおりです。
- ・塩化ビニール樹脂:コストが安い。耐候性はあるが、劣化すると変色やひび割れが起こる
- ・ガルバリウム鋼板:耐久性と耐食性に優れる
- ・ステンレス:耐食性が高く錆びにくいので塩害を受ける地域に適している
- ・銅:経年劣化により風合いが出る。耐久性が高いが高価
雨樋の役割と必要性
雨樋は、屋根に降った雨水を集めて地上に排水する、建物にとって非常に重要な設備です。
雨樋は、建物を雨水から守り、快適な住環境を維持するために非常に重要な役割を果たしています。雨樋の状態を定期的に確認し、必要に応じてメンテナンスを行うことが大切です。
もし雨樋がないと、屋根から流れ落ちる雨水が直接外壁や基礎に当たり、建物を劣化させる原因になります。例えば、雨水が外壁を伝って流れ落ちることで、外壁が汚れたり、塗膜が剥がれたり、ひび割れが起こることも。
また、外壁の劣化によって、防水機能が下がると、シロアリなどの害虫が好む、湿った環境を作ってしまうこともあります。
雨樋の塗装の手順
こちらでは、DIYで雨樋を塗装しようとしている方向けに塗装の手順を紹介します。
事前に準備するもの
雨樋の塗装の手順として、事前に準備するものを以下にまとめました。雨樋の塗装は、適切な準備を行うことで、安全かつ効率的に作業を進められます。
準備物 | 例 |
---|---|
安全装備 | ・耐溶剤性の手袋 ・保護メガネ ・有機溶剤対応の防毒マスク ・汚れても良い服装、または作業着 ・ヘルメット |
塗装用具 | ・塗料 ・下塗り塗料(プライマー) ・幅の異なるハケを数種類 ・ローラー ・塗料用容器(バケット、内容器) ・マスキングテープ ・テープと養生が一体のマスカー ・養生シート ・ウエス(布) |
下地処理用具 | ・高圧洗浄機 ・サンドペーパー ・ワイヤーブラシ ・研磨スポンジ ・洗剤 |
その他 | ・脚立またはハシゴ ・脚立用ゴムマット ・ドライバー、ペンチなど ・結束バンド(インシュロック) ・ゴミ袋 |
手順①下地処理(ケレン)
下地処理(ケレン)は塗装が長持ちするかどうかを左右する、非常に重要な工程です。
簡単に言うと、塗装する前に雨樋の表面をきれいにして、塗料がしっかりと密着するように準備する作業です。下地処理を行わないと塗料がうまく密着せず、すぐに剥がれてしまいます。
-
泥、ホコリ、コケなどを洗い落とす
-
雨樋の表面を研磨し古い塗膜やサビを落とす
-
粉塵や研磨カスを拭き取る
下地処理作業が終わったら、表面に汚れや古い塗膜、サビが残っていないか、表面が適度にザラザラしていているかを確認し、問題がなければ次の工程に進みます。
手順②下塗り
下地処理で雨樋の表面をきれいにしたら、次は下塗り工程です。上塗り塗料の密着性を高め、塗装を長持ちさせるための作業です。
-
プライマー:塩ビ製の雨樋など、非金属素材に使用される
-
錆止め塗料:金属製の雨樋に使用される
-
マルチプライマー:様々な素材に使用できる万能タイプの下塗り塗料
刷毛やローラーを使用して、均一に塗布し、塗料の取扱説明書に記載されている乾燥時間を守って、十分に乾燥させます。
下塗り作業が終わったら、塗りムラがないか、十分に乾燥しているか、下地が透けて見えていないかを確認し、必要に応じて重ね塗りを行ってください。
手順③上塗り
下塗りまで完了したら、いよいよ仕上げとなる上塗りを行います。作業工程は、下塗りの流れとほぼほぼ同じです。下塗りで使った刷毛やローラーは使い回さずに新しいものを使ってください。
刷毛やローラーを使用して、均一に塗布し、1回目の塗料が十分に乾燥してから、2回目の塗布を行ってください。
上塗り作業が終わったら、塗りムラがないか、十分に乾燥しているか、ゴミや虫などがついていないかを確認し、必要に応じて重ね塗りを行ってください。
雨樋におすすめの塗料を4つ紹介!
こちらでは、雨樋塗装におすすめの塗料を4つ紹介します。それぞれのメリットとデメリットを押さえて適切な塗料を選択するようにしてください。
塗料の種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
アクリル系塗料 | ・価格が安いため、初期費用を抑えることができる ・DIYで塗装する場合、比較的簡単に作業できる ・豊富なカラーバリエーションがある | ・耐久性、耐候性、耐汚性は他の塗料に比べて劣る ・紫外線や雨風による劣化が比較的早い ・塗り替えの頻度が高くなる |
ウレタン系塗料 | ・アクリル塗料よりも耐久性が高い ・塗り替えの頻度を抑えられる ・雨風や紫外線から雨樋をしっかりと保護 ・美しい仕上がりになる | ・アクリル塗料よりも価格が高い ・DIYでの扱いが難しいことも |
シリコン系塗料 | ・紫外線や雨風による劣化が少ない ・メンテナンスの手間を軽減 ・防水性が高い | ・価格が高い ・DIYでの塗装にはある程度の技術が必要 |
フッ素系塗料 | ・圧倒的に耐久性が高い ・15年〜20年程度持つ ・耐汚染性、撥水性に優れる ・色褪せや変色が少ない | ・価格が非常に高い ・施工に高度な技術が必要 |
アクリル系塗料
◾︎アクリル塗料:1缶(4L)あたり2,000円〜5,000円
アクリル塗料は、雨樋塗装においてよく使用される塗料です。メリット・デメリットについては以下の表にまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
価格が安いため、初期費用を抑えることができる DIYで塗装する場合、比較的簡単に作業できる 豊富なカラーバリエーションがある | 耐久性、耐候性、耐汚性は他の塗料に比べて劣る 紫外線や雨風による劣化が比較的早い 塗り替えの頻度が高くなる |
アクリル塗料は、発色が良く、乾燥が早く、なおかつ比較的安価であるため、DIYでも扱いやすいです。費用を最優先に考える方や、短い期間での塗り替えを想定している場合にはおすすめです。
ウレタン系塗料
◾︎ウレタン塗料:1缶(4L)あたり5,000円〜10,000円
アクリル塗料とウレタン塗料は、雨樋塗装において比較的よく使用される塗料です。メリット・デメリットについては以下の表にまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
・アクリル塗料よりも耐久性が高い ・塗り替えの頻度を抑えられる ・雨風や紫外線から雨樋をしっかりと保護 ・美しい仕上がりになる | ・アクリル塗料よりも価格が高い ・DIYでの扱いが難しいことも |
ウレタン塗料は、耐久性、耐候性、耐汚性に優れており、密着性が高い塗料です。ある程度の耐久性を求めてメンテナンスの手間を減らしたい方や、美しい仕上がりを求める方におすすめです。
シリコン系塗料
◾︎シリコン塗料:1缶(4L)あたり8,000円〜15,000円
シリコン塗料は、耐久性、耐候性、耐汚性に優れており、雨樋塗装において非常におすすめの塗料です。メリット・デメリットについては以下の表にまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
・紫外線や雨風による劣化が少ない ・メンテナンスの手間を軽減 ・防水性が高い | ・価格が高い ・DIYでの塗装にはある程度の技術が必要 |
紫外線や雨風による劣化に強い撥水性が高く、汚れが付着しにくい塗料です。また、光沢のある美しい仕上がりになることが多いですが、比較的価格が高くなってしまいます。
フッ素系塗料
◾︎フッ素塗料:1缶(4L)あたり20,000円〜30,000円以上
フッ素塗料は、塗料の中でも最高クラスの耐久性を誇り、長期間メンテナンスフリーを実現できるため、雨樋塗装にも非常に適しています。メリット・デメリットについては以下の表にまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
・圧倒的に耐久性が高い ・15年〜20年程度持つ ・耐汚染性、撥水性に優れる ・色褪せや変色が少ない | ・価格が非常に高い ・施工に高度な技術が必要 |
フッ素塗料には、大きく分けて溶剤系フッ素塗料と水性フッ素塗料がありますが、溶剤系かつ4フッ化フッ素樹脂塗料を選ぶことをおすすめします。
フッ素塗料は、下地処理が非常に重要です。下地処理を怠ると、塗料が剥がれやすくなり、費用対効果が悪くなってしまいます。
雨樋塗装に必要な費用!
DIYで雨樋塗装する際の費用
DIYで雨樋を塗装する場合、業者に依頼するよりも費用を抑えられます。しかし、必要な材料や道具を揃える必要があり、高所の作業ができる脚立やハシゴの費用も考慮する必要があります。
一般的な戸建て住宅(30坪程度)の雨樋塗装を、シリコン塗料を使用してDIYする場合の費用を以下の表にまとめましたので参考にしてください。
項目 | 費用相場 |
---|---|
シリコン塗料8ℓ | 20,000円 |
下塗り材4ℓ | 5,000円 |
塗料用シンナー | 3,000円 |
塗装用具 | 5,000円 |
研磨用具 | 2,000円 |
脚立・ハシゴ | 10,000〜20,000円 |
合計 | 45,000〜55,000円 |
塗料1ℓで塗れる雨樋の長さはおよそ3〜4mです。お住まいの建物の雨樋の長さに合わせて材料を準備してください。
塗装業者に依頼した際の費用
塗装業者に雨樋塗装を依頼すれば、DIYで行う場合に比べて費用は高くなりますが、仕上がりの良さと、品質の高い施工で安心です。
外壁塗装業者に依頼する際には、1mあたり900〜1,500円程度が相場なので、お住まいの雨樋の長さが分かれば大体の見積もりがつきます。
一般的な戸建て住宅(30坪程度)の雨樋を、シリコン塗料を使用して業者に塗装を依頼する場合、以下のような費用が考えられます。
項目 | 費用相場 |
---|---|
塗装費用 | 30,000円 |
下地処理費用 | 10,000円 |
高圧洗浄費用 | 20,000円 |
その他雑費 | 20,000円 |
合計 | 80,000円 |
複数の業者から見積もりを取ることで、相場を把握し、適正な価格で依頼することができます。業者のホームページや口コミサイトなどで、実績や評判を確認しましょう。
雨樋を放置した時の劣化症状例
雨樋を放置すると、様々な劣化症状が発生し、建物に深刻な被害をもたらす可能性があります。以下に、雨樋を放置した際に起こりうる劣化症状の例を詳しく解説します。
変形・歪み
雨樋が積雪、落ち葉の堆積などの重みで起こるたわみにより、水の流れが悪化し、雨水があふれる原因になります。さらに放置していると部品が外れて水漏れを起こすことも。
また、地盤沈下や建物の歪み、強風などによる雨樋の傾きによって雨水が正常に排水されず、雨漏りの原因になることもあります。
素材の劣化
紫外線や雨風によって雨樋の色が褪せたり、変色したりします。見栄えが悪くなり、建物全体的に古くなったような印象になるでしょう。
金属製の雨樋(ガルバリウム鋼板など)は、傷や塗装の剥がれから錆が発生することがあります。錆が進行すると、雨樋に穴が開いたり、強度が低下したりする原因になります。
機能の低下
経年劣化なら、ひび割れや亀裂ができ、破損箇所から雨水が漏れ出し、外壁や基礎を傷めることも。
落ち葉や土砂などが雨樋に詰まってしまうと、排水がうまくできなくなります。詰まりを放置すると、雨水があふれたり、雨樋に負荷がかかって破損したりします。
雨樋を塗装をするときのポイント
雨樋は20年以上なら交換がおすすめ
雨樋の寿命は一般的に20〜25年程度と言われています。しかし、設置環境や素材によって劣化の進行速度は異なり、10年程度で劣化症状が現れるケースも少なくありません。
ひび割れ、変形、歪みなどが複数箇所に見られる場合、部分的な補修では根本的な解決にならないことがあるため、塗装せずに交換することをおすすめします。
また、雨樋交換だけでは、コスパがあまりよくありません。そのため、外壁や屋根の塗装と同時に交換を行うのがおすすめです。
ゴミや枯葉の詰まりも確認しておく
雨樋を塗装する前には、ゴミや枯葉の詰まりを確認しておくのは非常に重要です。塗装前の確認と清掃を怠ると、塗装の仕上がりや耐久性に悪影響が出ます。
特に、DIYする方は確認しておきましょう。以下、雨樋塗装前のゴミや枯葉の詰まり解消方法は以下の通りです。
-
1.はしごまたは脚立に乗り、屋根に並行についている雨樋のゴミをトングで取る
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2.バケツまたはホースを使って集水器から水を流す
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3.水が流れないときはパイプクリーナーを入れ、縦どいの下に通し引っ張る
雨樋の塗装なら聖建装工業へ!
雨樋には雨水の排水機能や外壁を守る機能があります。
雨樋の寿命は一般的に20〜25年程度と言われていますが、設置環境や素材によっては、10年程度で劣化症状が現れるケースも少なくありません。
雨樋だけを塗装したり交換するには、よほど緊急でない限りは外壁や屋根の塗装時にまとめてやってしまうのがおすすめです。
聖建装工業では、雨樋塗装や交換を承っております。また、雨漏り修理も可能ですので、お困りの方はぜひお気軽にご相談ください。以下の電話かLINEからお問い合わせください。
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