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屋根工事について
塗装が必要な瓦屋根
更新日:2024.2.26
瓦屋根は塗装しなくていいと思いがちですが、実は塗装が必要な瓦もあります。
塗装が必要な瓦屋根を塗装せずに放っておくと本来の寿命を縮めてしまいます。
ご自宅の瓦が塗装が必要な種類か分からないと思いますので塗装が必要な瓦と必要のない瓦をご紹介していきます。
塗装が必要な瓦
セメント系・スレート系金属系の瓦です。それぞれでご説明していきます。
セメント系
セメント系瓦は、セメント瓦・モニエル瓦があります。製造される際にはセメントを瓦型に形成して塗装されますが、その塗装が紫外線で劣化してしまうと、雨水を吸収するようになって脆くなります。
雨水を吸って膨張・乾いて収縮を繰り返しひび割れてしまった瓦は放置するとさらにひびが大きくなり欠けてしまうこともあります。劣化による破損を防ぐため築10年~15年ほどで塗装によるメンテナンスが必要です。
瓦の小口が平らで滑らかなのがセメント瓦
個口がザラザラでデコボコしているのがモニエル瓦
スレート系
セメント瓦同様に、セメントが主成分でできているため、製造される際に塗られる塗装が紫外線で劣化すると雨水を吸収するようになります。
スレート系の瓦はセメント系の瓦よりも薄く劣化のスピードも速いので築8年~10年で塗装が必要になります。塗装時期を逃してしまうと、スレート自体が劣化して、塗装工事ではなく、カバー工事や葺き替え工事が必要になってしまいます。
スレートが水を吸いすぎて脆くなり、常に湿気を帯びコケも繁殖した状態になると塗装してもスレート自体の耐久性が蘇ることはないので、新しい屋根に交換しないといけない状態となります。
金属系
トタンやガルバリウム銅板などの金属系瓦も塗装が必要です。
金属屋根は防水性が高いですが錆びに注意が必要です。錆びが発生するとそこから徐々に広がっていき穴が開いてしまうケースもあります。
トタン製は築5年~8年、ガルバリウムで築15年~20年ほどで塗装が必要です。