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屋根工事について
塗装できない屋根材
更新日:2024.2.24
一般的には塗装できるとされていた屋根でも特定の製品は塗装できない・オススメしないものがあります。本来は塗装できた屋根でも、劣化が進行しすぎると塗装できなくなります。
屋根のメンテナンスはお家全体の寿命に関わります。
屋根材に合った正しいお手入れが必要です。
塗装できないオススメしない屋根材
●パミール
パミールは塗装できない屋根の代表的な存在です。
外壁材の大手メーカー、ニチハの製品で実際に使用している受託もかなりあります。
ミルフィーユのように層状にぱりぱりと剥がれてくるという症状が特徴です。
8年~10年もすると、特にわかりやすく見えるようになります。塗装をしても屋根自体が剥がれてくるので塗る意味がないです。
工事費用が無駄になるだけなので絶対に塗装しないでください。
●レサス
レサスは松下電工(現パナソニック)の製品です。
強度が低く屋根点検で上を歩く際も割れる危険があるほどです。
細かなひび割れや、扇状に大きく割れるような欠損が多く発生します。
塗装をしても強度が強くなるわけではないのでメンテナンスとして塗る意味がありません。
●シルバス
シルバスも松下電工の製品で、レサスの上位商品として発売されました。
レサス同様にひび割れ・欠損が多く発生しています。
大きなスリットの入ったオシャレなデザインですがそのせいで一層割れやすいです。
通常のスレート屋根に必要な縁切りやタスペーサーの作業でも起きやすいため、塗装はオススメしません。
●コロニアルNEO
コロニアルNEOはクボタ(現ケイミュー)の製品です。
最も普及しているカラーベストシリーズの商品です。
細かなひび割れや先端の劣化、崩れが起きやすいです。
築10年を超えると全面的にひび割れが発生してしまいます。
ただコロニアルNEOは他の屋根材に比べると不具合の報告が少ないです。まだ築年数の浅いお家など、状態によっては塗装で持たせられる可能性がありますので、点検で業者に聞いてみましょう。
●アーバニーグラッサ
アーバニーグラッサは単にアーバニーと呼ばれることもあるクボタの製品です。
鱗のように入り組んだデザインが特徴です。
その分強度も低く、細かなひび割れや欠損が多く発生します。
部分差し替えや補修がしにくく塗装もオススメしません。
●ザルフグラッサ
ザルフグラッサもクボタの製品です。
コルにあるNEOと似た形状ですがこちらの方がややスリット幅があります。
ひび割れが多く起こる他劣化が進むとパミールのような層状剥離も発生することがあります。
●セキスイかわらU
セキスイかわらUは大手ハウスメーカーの積水グループの住宅で長く使われていた屋根材です。
もっと古くから販売されていましたが1990年からノンアスベストに切り替わっています。
ひび割れの他に、表面塗膜の剥がれが発生するのが特徴です。
塗装前の高圧洗浄の時に表面がさらに剥がれ表地がむき出しになってしまうため塗装しても強度が保てません。