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屋根工事について
屋根縁切りとは?
更新日:2024.5.29
縁切りはスレート屋根を塗装をする際に必要となります。
縁切りのやり方として2つ方法があります。
・カッターや皮すきで塗膜に切り込みを入れる方法
・タスペーサーを設置する方法
前者は従来から行われている方法でカッターなどの道具を使って手作業で塗膜に切り込みを入れていきます。
後者のタスペーサーは縁切りをするための専用道具です。
タスペーサーの使い方はスレートの重なりにタスペーサーを差し込んで隙間を確保します。
タスペーサーを差し込むことで、その厚さ分だけスレートが持ち上がり、塗膜の密閉を防ぐ仕組みです。タスペーサーは施工が容易で、精度も安定していますから、現在では一般的な方法となっています。
縁切りをしないとどうなるのか
屋根材は軒から棟に向かって一枚ずつ重ねて葺いてあります。屋根が重なり合っているところは、完全に密閉されている訳ではありません。
屋根材は両端に釘を打って固定してあるだけでそれ以外は重ねているだけですから、重なっているところは隙間があります。
この隙間はとても重要な役割を担っており、屋根材の下に流れた雨水を外側に排出します。
完全に密閉されていないからこそ、雨水が溜まらず、通気もとれるのです。しかし塗装をすると塗膜が隙間を防いでしまい、排水や通気がうまく機能しなくなります。
長期間、水気に触れる状態になる為、防水の要であるルーフィングも劣化が早まり、いずれ雨漏りを起こすようになるでしょう。