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アクリル塗料とは?特徴・メリット・デメリットをわかりやすく解説

更新日:2025.12.26

外壁塗装や屋根塗装で使われる塗料には、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素などさまざまな種類があります。
その中でも、価格が安く昔から使われてきた塗料がアクリル塗料です。

この記事では、
「アクリル塗料とは何か?」
「メリット・デメリット」
「現在でも使われるケース」
を、外壁塗装のプロ目線でわかりやすく解説します。

アクリル塗料とは?

アクリル塗料とは、主成分にアクリル樹脂を使用した塗料のことです。
1970〜80年代頃には外壁塗装の主流として広く使用されていました。

現在では、耐久性の高いシリコン塗料やフッ素塗料が主流となり、
アクリル塗料は限定的な用途で使われることが多くなっています。

アクリル塗料の特徴

① 価格が安い

アクリル塗料最大の特徴は、材料費が安いことです。
初期費用をできるだけ抑えたい場合には選ばれることがあります。

② 発色が良く、色のバリエーションが豊富

アクリル塗料は発色性が高く、鮮やかな色が出やすいのが特徴です。
そのため、看板や内装、装飾部分に使われることもあります。

③ 乾燥が早い

乾燥時間が短いため、工期を短縮しやすい点もメリットの一つです。

アクリル塗料の耐用年数

アクリル塗料の耐用年数は、約3〜5年とされています。

現在主流の塗料と比較すると以下のようになります。

塗料の種類耐用年数の目安
アクリル塗料3〜5年
ウレタン塗料7〜10年
シリコン塗料10〜15年
フッ素塗料15〜20年

アクリル塗料のデメリット

① 耐久性が低い

紫外線や雨風に弱く、劣化が早いのが最大のデメリットです。
色あせ・チョーキング(白い粉)・ひび割れが起こりやすくなります。

② 塗り替え頻度が高くなる

耐用年数が短いため、結果的に
塗り替え回数が増え、長期的にはコストが高くなる場合があります。

③ 外壁塗装には不向きなケースが多い

現在の住宅環境では、外壁全体の塗装に使われることは少ないのが実情です。

アクリル塗料のメリット

① 初期費用を抑えられる

「数年だけ持てばいい」「仮設建物」など、
短期間の使用目的には適しています。

② DIYや部分塗装に向いている

扱いやすく価格も安いため、
DIYや部分補修、付帯部塗装に使われることがあります。

現在でもアクリル塗料が使われるケース

現在でも、以下のような場面ではアクリル塗料が選ばれることがあります。

  • 仮設住宅・倉庫・プレハブ
  • 室内の壁や天井
  • 短期間で解体予定の建物
  • DIY塗装
  • 看板・装飾部分

外壁塗装にアクリル塗料はおすすめ?

結論として、
一般住宅の外壁塗装にはおすすめされることは少ないです。

現在は、

  • シリコン塗料
  • ラジカル制御型塗料
  • フッ素塗料

など、耐久性・コストパフォーマンスに優れた塗料が多くあります。

まとめ|アクリル塗料は「用途を選ぶ塗料」

アクリル塗料は、
✔ 価格が安い
✔ 発色が良い

というメリットがある一方で、
✖ 耐久性が低い
✖ 塗り替え頻度が高い

という大きなデメリットがあります。

外壁塗装では、建物の寿命・メンテナンス費用を考えた塗料選びが重要です。
用途やご予算に応じて、最適な塗料を選びましょう。

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