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アスベストの危険性と工事方法
更新日:2024.2.10
アスベストは石綿とも呼ばれ、蛇紋石や角閃石などから取られる繊維状の鉱物です。非常に高い耐火・断熱性能を持ち電気を通さない加工が簡単であるなど、魔法の鉱物といわれるほど有用な特性を持っているため、建築物のみならず様々な分野で使用されてきました。しかしのちに深刻な健康被害をもたらすことが問題となり、現在では法律で禁止されています。
禁止されてからどんな製品でも使用されることはありませんが、それ以前に建てられた建物にはアスベストを含有する建材が今も使用されたまま残っている可能性があります。アスベストが使用されている建物は、通常通りには外壁塗装や解体工事が行えません。
アスベストがもたらす健康被害
アスベストという言葉は消化できないという意味のギリシャ語から来ており、人体に取り込まれると消化できないまま体内に残存し続け、健康に悪影響を及ぼすことが判明しています。アスベストの繊維は髪の毛の5000分の1の細さと言われており、細かく粉砕された状態で空中に浮遊すると呼吸によって人体に取り込まれ様々な病気を引き起こす原因となります。
- 肺がん
- 中皮腫
- 石綿肺
これらの健康被害は、特にアスベストが飛散する工場や建築現場で作業する人々に見られます。
外壁塗装の場合アスベストによる心配は少ない
アスベストによる健康被害は空中に飛散しているアスベストを長期間吸い込むことによって生じます。屋根・外壁材などにアスベストが含まれている場合であっても、剥がしたり壊したりせず塗料を塗布するだけであればアスベストは飛散しない為、健康被害が生じることはありません。
高圧洗浄時にアスベストが飛散してしまうとき
外壁塗装や屋根塗装をする際には、必ず高圧洗浄を行います。外壁材・屋根材にアスベストが使用されている場合高圧洗浄による強い水圧でアスベストが飛散してしまうのを防ぐために、身長に事前審査を行う必要があります。高圧洗浄でアスベストが飛散してしまいそうなほど、外壁材や屋根材が劣化していれば、洗浄も撤去も行わずに既存の外壁・屋根を覆うカバー工法を業者が提案する場合もあります。