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スレート屋根を塗装する際の注意点
更新日:2024.9.05
スレート屋根を長く維持するためには塗装が不可欠
街並みを見下ろせるような少し高い場所からは、いろいろなお住まいの屋根を見ることができます。古くからある立派な木造住宅の瓦屋根やモダンな陸屋根など、いくつもの違った種類の屋根があります。地域によって違いはあるかもしれませんが、数ある屋根の中でも最もよく見られるのが、今回ご紹介させていただくスレート(カラーベスト・コロニアル)屋根です
スレートを屋根に使用したお住まいの中には苔や藻が繁殖してしまい色が変わってしまっているような屋根も見られます。この苔や藻の発生は、防水性が劣化しているサインなのです。湿気を好む苔や藻は、スレートの塗膜が劣化して吸水しやすくなることで発生しやすくなるため、これらの症状が見られる前に塗装を行い、スレートに防水性を付与してあげることが適切なメンテナンス方法です。
しかし、リフォーム業者の中には「スレート屋根は塗り替え不要」と言い切っている業者もいます。その理由は「見た目が良くなるだけで、塗装によって耐久性が高まるわけではないから」ということのようです。街の外壁塗装やさんは、そのような考え方は間違っていると、断言することができます。
スレート屋根に塗装を行う一番の目的は防水性の向上
確かに、屋根材自体が大きく損傷しているような状態の場合は塗装リフォームでは耐久性を高めることが難しいケースもあります。このような場合は屋根葺き替え工事や屋根カバー工事など、より全体的な改修工事を行わなければいけません。しかし、屋根の損傷が進行するより前、新築から10年前後を目安に塗装リフォームを行っていただくことで屋根材の損傷を抑制し、工事費用を抑えることが可能になります。
このように、塗装を行う本来の目的はスレートに防水性を与えることで耐蝕性を高め、より長く・安価にスレート屋根を維持することにあります。
金属では塗装によって表面が水と接触しないようにすることでサビを防ぐことができますが、スレート屋根も同様なのです。塗膜によってコーディングをすることで雨水が直接スレートに触れることがなくなり、スレートが吸水してしまうことを防ぐことができます。
スレートは吸水によって膨張が、乾燥によって収縮が起きるのですが、吸水をさせないことでこれらの現象も発生しません。膨張や収縮は屋根材の割れや欠け、反りなどの損傷を招くため、防水性の付与によってこれらの劣化症状の発生も抑えることができるのです。
スレート屋根はいつ塗り替えすればいいの?
「スレート屋根は新しく建ててからどのぐらいのタイミングで再塗装すればいいのか」と疑問に思われるかもしれません。これは業者によっていろいろ考えはあると思いますが、先述のとおり10年を目安にしていただけると間違いがありません。もちろん、より早い時期にリフォームをご検討いただいても問題ないのですが、ハウスメーカーによっては「他社が工事を行った場合は保障の対象外とする」としているところもあるため、新築時の保証期間が過ぎたタイミングで塗り替えるのがいいでしょう。
また、環境等によっては塗膜が10年よりも早い段階で劣化をする場合もあります。地上から屋根の状態が確認できる場合は苔や藻、色褪せ、汚れが見られたタイミングで早期にリフォームをご検討されることをオススメします。
最適な塗装時期を逃してしまった場合はどうする?
すでに新築から10年以上が経過しているという方は、なるべく早期に点検を業者に依頼されることをおすすめします。防水性が落ちているため、その分屋根の劣化の進行も早いです。
スレートは非常に多く使われている屋根材ですので、メーカーから様々な塗料が出ています。すでに損傷したスレートを保護し、耐久性を高めてくれるような下塗り材も販売されています。街の外壁塗装やさんでも様々な商品を試してまいりましたが、ベスコロフィラーという下塗り材は最も効果的でした。