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外壁コーキングの役割
更新日:2024.2.21
コーキングは何の為にあるのかいまいち分からないかもしれませんが、ボード系の外壁には必須なもので、大事な役割と重要性を持っています。
コーキングの役割は防水と耐久性のUP
- 雨水の侵入を防ぐ防水性
- 地震の揺れや熱膨張の動きでも緩衝力で支える耐久性
この二つの機能を持っていることでより外壁が傷みにくく長持ちします。
防水性
サイディングボードのつなぎ目やサッシ周りにピッタリと密着していることで、雨を家の中に侵入させることなく、防水する機能です。
耐久性
地震の揺れや、夏の暑さによる熱膨張が起きてサイディング材やサッシに動きが出ても緩衝材となり耐える機能です。コーキングが良い状態であればあるほど、この機能がしっかりと動いてくれます。
劣化すると外壁の寿命が縮む
コーキングが劣化すると、外壁自体の寿命が縮んでしまいます。もし、防水性や耐久性が失われたら外壁自体を雨や揺れから守れなくなりボロボロになってしまうからです。
コーキングの隙間から雨水が入れば外壁材を傷めて崩れることもあります。同じくサッシ周りから水が入れば雨漏りや木材を腐らせてしまう原因となり、修理に莫大な費用が掛かります。
そういった最悪の事態から守ってくれるのがコーキングです。
それぐらいコーキングは大事なパーツとなります。
コーキングの劣化症状と対策一覧
コーキングの劣化症状は5年~10年で必ず出てくるものです。
ですが、症状が出てくる時期はあくまで目安です。日当たりのいい平地と寒暖差が大きい山際では環境になる為、劣化の症状の出かたも違ってきます。
家の立地条件で劣化の時期は異なる為、時期だけでなく、実際に出ている症状で判断しましょう。
劣化の症状と対策
肉痩せ・ひび
コーキングの劣化により、厚みや弾力がなくなる事です。
出てくる時期:築後5年~6年
原因:経年劣化で、コーキングの表面が溶け出し厚みが減る。新築時の施工不良も原因になる。
太陽の紫外線による劣化でひびが起きる。
対策:状態が良好なら経過観察か、コーキングを上から充填する増し打ちを行う。
剥離
コーキングの接面部分が剥がれて隙間が空いている状態です。経年劣化が原因のものもあれば施工不良の場合もあります。隙間があいていると、雨水がつたって家の中に入ってしまうため対策が必要です。
出てくる時期:築後6年~
原因:経年劣化・プライマーが不足していた・施工不良・外壁の動きにコーキングが耐えられなかった
対策:コーキングの打ち替えを行う・打ち替え時にしっかりプライマーを入れる・施工不良がないように下地を直してからコーキングする。
破断
コーキング自体が裂けて中が見えてしまう状態。コーキング自体の劣化が主な原因で、ここまで割れてしまったら、新しいコーキングを早めに打ち替えしないと言えの内部まで傷める原因になります。
出てくる時期:築後6年~
原因:経年劣化・コーキング材の厚み不足
対策:コーキングの打ち替えを行う・厚みがちゃんと確保できる状態か確認し、万一初期の施工不良で難しい場合は、ブリッジ工法です。
欠落
コーキングが剥がれ落ちてなくなってしまう状態です。
経年劣化やまれにプライマーという接着剤が不足している施工不良で起きてしまいます。
欠落してしまうと守るものが何もないので早急に対応が必要です。
出てくる時期:築後7年~
原因:経年劣化・プライマーの不足・コーキング材の選定ミス
対策:コーキングの打ち替え・既にコーキングの役割を成していないので、早めの工事が望まれる。
黒ずみ
コーキングの部分だけが汚れて黒くなってしまう現象です。
適切なコーキング材を使用していれば問題は起きませんが、相性の間違った材料の使用や、悪い施工方法をすることで起きます。
出てくる時期:築後数か月後
原因:可塑剤という成分が入っているコーキングの上から塗装をしてしまうと起きるブリード現象
対策:打ち替えをしてノンブリードタイプのコーキング材にしてもらう。