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外壁塗料の耐用年数
更新日:2024.10.03
各塗料メーカーで出している塗料一つ一つの耐用年数を書いてしまうと膨大な量になってしまうので、ここではメーカーではなく塗料の種類で、耐用年数の違いを説明します。
塗料の種類 | 耐用年数 | 説明 |
---|---|---|
アクリル系塗料 | 4~7年 | ・耐久度はあまり良くないですがコストパフォーマンスが高い ・他塗料と比較すると、汚れやすく耐久性に劣る ・最近ではほとんど使用されていない |
ウレタン系塗料 | 6~10年 | ・耐久度は安定している ・コストパフォーマンスが高い ・汚れや色褪せに強く耐久性や施工性などバランスがよい ・最近はシリコン人気が強いため、使われる頻度は低い |
シリコン系塗料 | 8~15年 | ・耐久度に信頼のある塗料 ・住宅の屋根、外壁の塗り替えでもっとも多く使用されている ・汚れや色落ちに強い・防カビ性・防藻性など高い性能あり |
ラジカル系塗料 | 8~15年 | ・耐久度に信頼のある塗料 ・2012年に発売された新しい塗料 ・シリコン同様、コストも低い |
光触媒塗料 | 10~15年 | ・耐久度に信頼のある塗料 ・雨や太陽の光など、自然の力で綺麗にしてくれる効果がある ・外壁のメンテナンスがとても優れている ・外壁塗装工事のコストがかかる |
ピュアアクリル塗料 | 12~15年 | ・耐久度はトップクラス ・防水性に優れている ・値段が高い為、塗装面積が多いとコストもかかる ・冬場は乾燥しにくい為、工期が長くなる可能性もある |
フッ素系塗料 | 15~20年 | ・耐久度はトップクラス ・耐用年数はもっとも優れているがコストが高い ・主に商業施設や大きなビルなどで使用されている ・光沢感と防汚性も高い ・近年は住宅の外壁用としても使われている |
遮熱系塗料 | 15~20年 | ・耐久度はトップクラス ・熱を反射してくれる効果があり、室内を快適に保ってくれる ・省エネやエコなど環境問題にも配慮 ・自治体によっては補助が受けられる場合がある |
無機系塗料 | 15~20年 | ・耐久度はトップクラス ・耐候性も強く劣化しにくいのが特徴 |
こちらの塗料ごとの耐用年数表は、塗料や特徴の比較で頻繁に使われるものなので、覚えておくと便利です。
耐用年数だけで言えば、フッ素系塗料・遮熱系塗料 > ピュアアクリル塗料 > 光触媒塗料 > シリコン系塗料・ラジカル系塗料 > ウレタン系塗料 > アクリル系塗料というランキングに。
耐用年数表にも書いていますが、外壁塗装工事の時にアクリル系塗料は滅多に使われず、現在はシリコン系塗料が主流で、昔と違い10年くらいの耐用年数は保てるようになっています。
しかし、各メーカーは新築時に塗装することを想定して耐用年数を考えていることもあるため、「新築時」と「10年後の外壁塗装工事」での耐用年数にはズレが生じています。
各メーカーで出されている耐用年数というのは、どうやって計算されているのか。
それは各塗料メーカーが「促進耐候性試験機」と呼ばれる、試験機を用いて、塗料の耐久性・耐用年数を検証して数値を出しています。
塗料決めの2つの選択肢
選択肢1:耐用年数が短く、安い塗料を使用し、短い周期で塗り替えを行う
選択肢2:耐用年数が長く、高い塗料を使用し、長い周期で塗り替えを行う
ここで重要なポイントとなるのが、塗装工事では塗料代のほかにも足場代や人件費などの費用がかかるということです。
実は、塗装工事費用のほとんどは、職人さんの人件費や足場代です。そのため、使用する塗料の単価が少々高くても、塗り替えの回数を減らして人件費や足場代を節約した方が、長い目で見ると外壁の維持費用が格段に安くなるというケースも珍しくはありません。
塗料を選ぶ際には、このように長い目でトータルコストを比較することも視野に入れながら決めていきましょう。
耐用年数を保つためには結局どの塗料を使えばいいのか
「耐用年数が高いものはコストが高い」
「耐用年数が低いものはコストが安い」
それでは一体何の塗料を使えばいいのか。
私たちが勧めたいのは『耐用年数が長くてコストが安い』塗料である、シリコン塗料とラジカル塗料です。
この二つの塗料であれば耐用年数も長くコストが安いので、定期的な塗装であっても性能・費用の両面から見ても満足のいくものです。