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屋根の漆喰の劣化とメンテナンス
更新日:2024.6.04
耐久性が高くて頑丈な陶器瓦。スレート屋根や金属屋根とは異なり、塗装も必要ありません。
そんな頼もしい瓦ですが、メンテナンスフリーという訳ではありません。瓦には漆喰が使われています。漆喰は昔から建物に使われるなじみ深い建材です。
漆喰は経年劣化を起こすため、適切な時期にメンテナンスを行ってください。
漆喰とは
漆喰で有名なのが世界遺産になっている姫路城、別各白鷲城です。
真っ白な壁が印象的なお城ですが、この壁には漆喰が塗られています。漆喰は水酸化カルシウムを主原料とする塗り材です。
漆喰は外壁や塀などの外装材の他に内装材としても使われます。漆喰の特徴は調湿効果がある事と抗菌作用があることです。
漆喰は有機物を分解する為、汚れやコケ、カビなどもあとが残りにくく、近年では自然素材という観点でも注目されています。
屋根漆喰の役割と売られている所
漆喰は瓦屋根に使われているということがポイントです。
湿式工法の瓦屋根は、年度で土台を設けてそこにのし瓦や棟瓦を積み重ねます。粘土質の瓦の土台を葺き土と言います。
ただ瓦を積み重ねても葺き土が露出して雨に濡れてしまうため、雨水の影響を防ぐために隙間を埋めるのが漆喰の役割です。
瓦はしっかりと固定されていなければ崩落の危険がある為、漆喰を塗って接着力を高めているということも一つです。
漆喰は棟瓦やのし瓦の所で生じる隙間に塗られています。
漆喰の耐用年数
漆喰の耐用年数は20年前後と言われており、定期的にメンテナンスが必要です。
漆喰のメンテナンス方法
漆喰の劣化が見られたらそのまま放置せずにメンテナンスを行ってください。
漆喰のメンテナンスは詰めなおしを行います。
詰め直しとは、劣化した漆喰を剥がし、そこに新しい漆喰を塗ると厚みが増して瓦よりも出っ張ります。内側よりも外側の方が影響を受けやすいですから、劣化が早くて雨漏りの原因になります。