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防水工事について
コーキングの打ち増しとは?知っておきたいポイントも解説!
更新日:2024.12.17
「最近、窓枠から雨漏りするかも…」そんなお悩みをお持ちではありませんか?それは、建物の寿命を左右する重要な部分である「コーキング」の劣化が原因かもしれません。
窓枠や玄関から外壁まで、コーキングはいろんなところで使用されています。
この記事では、「コーキングの打ち増し」について、概要やメリットデメリット、知っておきたいポイントから打ち増しを行う手順まで詳しく解説します。
ご自宅のメンテナンスにお悩みの方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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コーキング打ち増しとは何か
コーキング打ち増しとは、すでに施工されているコーキングの上に、新しいコーキング材を重ねて塗布する作業のことです。
- ・コーキングの役割
- ・打ち増しのメリット・デメリット
- ・打ち替えとの違い
コーキングの役割
コーキングは、建物の隙間を埋めて防水や気密性を高めるために使用される弾性のある材料です。窓枠や玄関、外壁の目地、サッシ周りなど、建物の様々な部分に使用され、以下の役割を果たしています。
- ・【防水性】雨水や湿気の侵入を防ぎ、建物の内部を保護
- ・【気密性】室内の空気を外に逃さず冷暖房効率を向上
- ・【断熱性】外気との温度差を少なくし、室温を安定
- ・【防音性】外からの騒音を軽減
打ち増しというのは、コーキングをもともと充填されているコーキングの上からさらに充填することを言います。
コーキングの他にもシーリングと呼ばれることもありますが、違いは業者によって呼び方が異なっているだけと思ってOKです。
厳密に言うと、コーキングは「隙間や穴に詰め物をする」シーリングは「密閉する」という意味があります。業者にリフォームを依頼する際は、どちらでも通じるので気にすることはありません。
コーキングは初期の施工が不十分な場合、劣化が早くなることがあります。「家を建ててすぐなのに・・・」という方でもシーリングの打ち増しをさせていただくことがあります。
コーキング打ち増しのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・コストが安い ・工期が短い ・部分的な補修が可能 | ・耐久性が低い ・剥がれやすい ・根本的な解決にはならない |
打ち増しのメリットは全てのコーキングを剥がす必要がないため、打ち替えに比べて費用を抑えられますし、剥がす作業がないため、短期間で施工が完了します。
また、全ての箇所を一度に施工する必要はなく、部分的な補修も可能です。
一方で、打ち増しのデメリットは古いコーキングの上に重ねるため、新しいコーキングの寿命が短くなる可能性があります。
下地の状態によっては、古いコーキングの劣化が原因の場合は、再び同じ箇所が劣化する可能性があります。
コーキングの打ち増しと打ち替えの違い
コーキングの打ち替えは、古いコーキングを完全に除去してから新しいコーキングを充填する方法です。
一方で、打ち増しというのは、コーキングをもともと充填されているコーキングの上からさらに充填する方法のことを言います。
打ち増しに比べて、より根本的な解決策ですが、費用や手間がかかります。
打ち増しを選ぶケース | 打ち替えを選ぶケース |
---|---|
・経年劣化が軽度 ・予算を抑えたい場合 ・時間の制約がある場合 | ・経年劣化が激しい ・建物を長期間保ちたい場合 ・根本的な解決をしたい場合 |
どちらの方法を選ぶべきかは、建物の状態や、どのような期間建物を維持したいかなど、様々な要因によって異なり、状況判断は、素人目には難しいケースがよくあります。
業者に点検してもらい、適切な方法を選択することをおすすめします。業者に依頼した際の費用相場は以下の通りです。
作業内容 | 費用 |
---|---|
打ち増し | 500~1,000円/m |
打ち替え | 700~1,500円/m |
コーキング打ち増しが必要なサイン
コーキング打ち増しが必要なサインには以下のような3つのサインがあります。
- ・黒カビが発生している
- ・ひび割れ、肉痩せが起こっている
- ・水漏れしている
コーキングの劣化症状は5年~10年で出てくるものですが、症状が出てくる時期はあくまで目安です。日当たりのいい平地と寒暖差が大きい山際では環境が異なるため、劣化の症状の出かたも違ってきます。
家の立地条件で劣化の時期は異なる為、時期だけでなく、実際に出ている症状で判断しましょう。
黒カビが発生している
湿気がこもりやすい場所や外壁の通気性が悪い場合はカビが発生しやすくなります。また、日当たりが悪く、水はけの悪いところや、窓枠などのコーキングはカビが発生していることが多いです。
コーキング打ち増し以外の対策としては、カビをブラシなどで取り除き、カビ防止剤を塗布するといった方法があります。
しかし、黒カビに加えてひび割れが起こっているようであれば、内部まで黒カビに侵蝕されている可能性が高いため、打ち替えを行うのがおすすめです。
ひび割れ、肉痩せが起こっている
経年劣化や外的要因によって、ひび割れや剥がれが起こることがあります。ひび割れの症状が見られた場合は、早めの対策が必要です。
ひび割れや肉痩せはコーキングの劣化や施工不良が原因で、厚みや弾力がなくなる事で、築後5年~6年程度で起こります。
水漏れしている
水漏れが発生している場合、コーキングの劣化が原因のひとつである可能性が高いです。経年劣化や外的要因によってコーキングが損傷し、その隙間から水が侵入し、水漏れが発生することがあります。
水漏れが発生し始めると、木材や鉄部の腐食や、カビの発生がどんどん進むため、早めの処置が重要になってきます。
コーキングの打ち増しができないケース
コーキング打ち増しは、経年劣化によるひび割れや剥がれなどを補修する方法ですが、基本的には症状が深刻なケースでは打ち増しができません。
- ・既存のコーキングが完全に剥がれている
- ・サイディングの厚みが15mm以下
- ・下地が腐食している
- ・構造上の問題がある
上記のような状況になってしまうと下地処理が必要となり、打ち増しよりも打ち替えの方が適切です。
打ち増しをしてしまったために、症状が悪化するといったこともあるので、下地の処理といった根本的な原因を解決する必要があります。
しかし、業者でないと判断がつかないことも多々あるのが現状です。コーキングの打ち替えの判断は弊社でもLINEにて画像を送っていただければ、回答可能です。ぜひ一度相談してみてください。
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コーキングの打ち増し材の種類と選び方
コーキングの打ち増し材は、その種類によって特性が異なり、使用する場所や目的に合わせて選ぶことが重要です。ここでは、代表的なコーキング材の種類と、選ぶ際のポイントについて解説します。
種類 | 特徴 | 費用相場(m) |
---|---|---|
アクリル | ・どんな塗料とも相性が良い ・柔軟性がある ・耐候性、耐久性は劣る | 500〜800円 |
ウレタン | ・弾性、伸縮性に優れる ・冬場の施工にも対応 ・耐候性、耐久性が高い | 700〜900円 |
シリコン | ・耐候性、耐水性に優れる ・塗装の密着性が低い ・下地処理が必要 | 900〜1,000円 |
変成シリコン | ・シリコンの上位性能 ・塗装の密着性も高い ・打ち増しにも対応 ・耐候性、耐久性も高い | 1,100〜1,200円 |
ポリサルファイド | ・非常に高い耐久性と耐薬品性 ・耐候性、耐熱性も高い ・特殊環境にも対応 ・専門的な知識と技術が必要 | 1,100〜1,500円 |
変成シリコンを使用したシーリングが、塗装との相性が良く、耐久性も高いことから、外壁のシーリング材として最もポピュラー。
振動の多い地域にお住まいの方はポリサルファイドのシーリングを使用するのがおすすめです。
アクリルは、室内で使われるくらいの耐久性のため、あまりおすすめしません。ウレタン以上のものは最低使用したいところです。
コーキング打ち増しの手順
コーキング打ち増しは、建物の寿命を延ばし、雨漏りなどを防ぐ上で重要な作業です。しかし、適切な手順で行わないと、効果が薄れてしまうだけでなく、かえって建物を傷める可能性もあります。
今回は、コーキング打ち増しの中でも特に重要な劣化部分の確認について詳しく解説します。
- ・STEP1:劣化部分の確認
- ・STEP2:劣化部分の清掃
- ・STEP3:コーキング材の充填
- ・カッター
- ・ブラシやスポンジ
- ・中性洗剤
- ・カビ取り剤
- ・プライマー
- ・コーキング材
- ・コーキングガン
劣化部分の確認
- ・目視にてひび割れ・剥がれ・変色の確認
- ・指で押して弾力を確認
- ・カッターなどで内部を確認
コーキングの劣化は、ひび割れ、剥がれ、変色など様々な形で現れるため、劣化部分を正確に把握するようにしてください。
劣化部分の確認方法として、まずは目視によりひび割れ、剥がれ、変色などの目に見える劣化箇所を確認します。特に、コーキングの端や、窓枠周りなどは、重点的に確認しましょう。
次に指で押してみて、コーキングの硬さや弾力性を確認します。硬化していたり、弾力性が弱くなっていたりするかどうか確認してください。
最後に、カッターなどで、コーキングの表面を軽く削り、内部の状態を確認します。下地から浮いているようであれば打ち替えが必要です。
劣化部分の清掃
打ち増しで済みそうだと判断したらブラシやスポンジなどを使って、汚れやほこりを落とします。汚れがひどいようなら、中性洗剤などを使い、水で洗い流します。
カビが生えている場合は、カビ取り剤を使用し、その後水で洗い流せばOKです。
清掃が終われば、十分に乾燥させてください。湿気があると、新しいコーキング材との密着性が低下する原因になります。
コーキング材の充填
- ・マスキングで養生
- ・プライマーの塗布
- ・少しずつコーキングを充填
コーキング材の充填する前に、マスキングの貼り付けて外壁にコーキング材がつかないように保護しておきましょう。
マスキングを貼り終わったらコーキング材と下地との密着性を高めるプライマーの塗布します。
プライマーを塗布したらコーキングボトルのノズルを充填箇所に当て、トリガーを引いてコーキング材を充填していきます。コーキングの充填には空気が入らないように十分注意が必要です。
一度に多くの量を充填せず、少しずつ充填しながら、ヘラでならしていきます。
新しいコーキング材を充填したら、コーキング材がまだ柔らかいうちに、ヘラで余分な部分を取り、作業は完了です。
コーキングのことなら聖建装工業にご相談ください!
コーキングの打ち増しをするなら、カビやひび割れが軽度のものなら安く早くお住まいの外壁を修復できます。
DIYでもコーキングの打ち増しはできますが、よほど軽度でない限りは外壁塗装業者に依頼することをおすすめします。
内部の侵蝕に気づかずにコーキングの打ち増しをしてしまうと、思わぬトラブルになることも。打ち増しするべきか打ち替えするべきか迷われているなら外壁塗装業者に相談してみてください。
聖建装工業では公式LINEから相談の受付も行っております。写真を送っていただいてもOKですので、お気軽にお問い合わせください!
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