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防水工事について
ベランダ・バルコニーの防水工事の費用と種類を徹底解説！工事の流れや工事期間も
更新日:2025.6.16
この記事では、ベランダ防水工事の種類ごとの費用相場や特徴を徹底解説します。
ベランダは、家の中でも特に雨風にさらされやすいため、経年劣化によって防水機能が低下し、雨漏りの原因のリスクがあります。
雨漏りは建物の構造材を腐食させ、最悪の場合、大規模な修繕が必要になることも。
さらに、具体的な工事の流れや期間についても詳しく紹介。雨漏りのサインを見逃さず、適切なタイミングでベランダ防水工事を行えるようになります。
ぜひ最後までお読みいただき、参考にしてください。
聖建装工業では、雨漏りの点検や、補修にも対応しています。雨が降ってしまうと作業が難しいため、早めの点検をおすすめします。
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ベランダ・バルコニーの防水とは？
ベランダ・バルコニーの防水は、プライマーで、素地を調整し、その上に防水層とトップコートを乗せることで実現します。
それぞれの層の役割を以下の表にまとめました。
| 層 | 役割 |
|---|---|
| トップコート | ・最も表面にある保護層 ・紫外線や摩擦から防水層を守り、美観を保つ |
| 防水層 | ・雨水を遮断する主役となる層 |
| プライマー（素地調整材） | ・防水層と下地の密着性を高めるための下塗り材 |
| 下地 | ・コンクリートや木材などでできた、防水層を支える土台となる部分 |
ベランダやバルコニーは、屋根や外壁と同様に常に雨風や紫外線にさらされているため、時間の経過とともに劣化が進み、防水機能が低下してしまいます。
防水層はFRP防水、ウレタン防水、シート防水など、様々な種類の防水材が用いられます。
防水層が劣化すると、雨漏りの直接的な原因になるため、定期的な防水工事は、防水層を守るためにメンテナンス・補修します。
ベランダ・バルコニー防水の種類と費用相場
こちらでは、ベランダ・バルコニー防水の種類と費用相場を解説します。
シート防水
シート防水は、塩化ビニール製や合成ゴム製の防水シートを貼り付けて防水層を形成する工法です。
シートを一体化させることで高い防水効果を発揮します。主に屋上や広いバルコニーなど、平坦で広い面積の場所に採用されることが多いです。
メリット・デメリットは以下の通りです。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ・防水層の破断が起きにくい ・温度変化に強い ・比較的安価 ・短期間で施工可能 | ・黒色のシートが多く、美観に劣る ・耐用年数が10年～12年とやや短い ・表面の摩耗に弱い ・継ぎ目からの雨水侵入リスクがある ・複雑な形状に不向き |
シート防水の費用相場は、防水の種類や施工面積によって異なりますが、10㎡のベランダで7万円～10万円程度が相場です。
費用の内訳は以下の表にまとめました。
| 項目 | 費用相場 |
|---|---|
| シート費用 | 約2,500円～5,000円/m2 |
| 既存防水シート撤去費用 | 約1,000円～2,000円/m2 |
| 下地処理費用 | 約500円～1,000円/m2 |
| ドレン（排水口）まわり処理費用 | 約20,000円～25,000円 |
| 廃材処分費 | 約10,000円～/m3 |
ウレタン防水（塗料防水）
ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を塗布して防水層を形成する工法です。
液体なので、ベランダやバルコニーの形状に合わせて塗布でき、継ぎ目のない一体型の防水層を作れるのが大きな特徴です。
塗料のように塗って乾かす作業を繰り返すため、「塗膜防水」とも呼ばれます。
ウレタン防水には、主に「密着工法」と「通気緩衝工法」の2つの施工方法があり、それぞれのメリットとデメリットは以下の通りです。
| 工法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 密着工法 | ・費用が安い ・複雑な形状に対応可能 ・高い防水性を確保できる ・重ね塗りなら費用を抑えられる ・工期は数日で完了する | ・下地の状態に影響されやすい ・職人の技術に左右される ・トップコートの塗り替えが必要 |
| 通気緩衝工法 | ・下地の状態に左右されにくい ・耐久性が高い ・安定した防水性能を期待できる | ・費用が高い ・工期がやや長い ・トップコートの塗り替えが必要 |
ウレタン防水の費用相場は、施工方法（密着工法か通気緩衝工法か）や劣化状況、面積によって異なりますが、10㎡のベランダで5万円～8万円程度が相場です。
内訳は以下の表にまとめました。
| 項目 | 費用相場 |
|---|---|
| 既存防水層の撤去費用 | 約2,000円～3,000円/m2 |
| 下地処理費用 | 約500円～1,000円/m2 |
| トップコート塗り替え費用 | 約800円～2,000円/m2 |
| 廃材処分費 | 約10,000円～/m3 |
FRP防水
FRP防水は、ガラス繊維などの補強材とポリエステル樹脂を組み合わせて防水層を形成する工法です。液体状の樹脂を塗布して硬化させるため、継ぎ目のない一体型の防水層を形成できるのが特徴です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ・軽量で建物への負担が少ない ・摩耗や衝撃に強く、ひび割れしにくい ・水の浸入経路が少なく、防水性能が高い ・硬化時間が短く、比較的短期間で施工が完了 ・複雑な形状に対応可能 ・酸やアルカリなどの薬品に強い | ・下地の動きに弱い ・下地の状態に影響されやすい ・紫外線に弱い ・費用が比較的高価 ・施工時に臭う ・職人の技術に左右される |
軽量で強度が高く、耐久性に優れています。
FRP防水の費用相場は、施工面積や下地の状態、劣化状況によって異なりますが、10㎡のベランダで8万円～12万円程度が相場です。
内訳は以下の表にまとめました。
| 項目 | 費用相場 |
|---|---|
| 既存防水層の撤去費用 | 約2,000円～3,000円/m2 |
| 下地処理費用 | 約500円～1,000円/m2 |
| トップコート塗り替え費用 | 約1,000円～2,500円/m2 |
| 廃材処分費 | 約20,000円～/m3 |
ベランダ・バルコニーの防水工事の流れと工事期間
こちらでは、ベランダ・バルコニーの防水工事の流れと工事期間を解説します。
シート防水
10㎡程度のベランダの場合、プロに依頼する際には、2〜3日程度、DIYするなら、1週間～10日程度が作業の目安です。
シート防水の施工手順は以下の通りです。
- 1.下地処理・清掃
- 2.ベランダの形状に合わせて切る
- 3.ヘラやローラーを使って貼る
- 4.シートの境目にコーキング剤を塗布
- 5.ベランダ全面にシーリング剤を塗布
- 6.防水シートの端は全天テープで処理
窓サッシ周りなど、ごく軽微なシーリングの劣化であれば、DIYであっても補修できます。
ウレタン防水（塗料防水）
10㎡程度のベランダの場合、プロに依頼する際には、3日～5日程度、DIYするなら、1週間～2週間程度が作業の目安です。
ウレタン防水（塗料防水）の施工手順は以下の通りです。
- 1.下地調整・高圧洗浄
- 2.プライマー
- 3.ガラスマット貼り付け
- 4.トップコート塗布(上塗り2回)
既存のウレタン防水のトップコートが劣化している場合、DIYでトップコートを塗り直すことで、防水層の寿命を延ばすことができます。これは比較的難易度が低いです。
また、表面的なごく小さなひび割れであれば、市販の防水用コーキング材で一時的に補修することも可能です。
FRP防水
10㎡程度のベランダの場合、プロに依頼する際には、3日～5日程度、DIYするなら、3日程度が作業の目安です。
というのも、もしFRP防水のベランダで、DIYでできることとすれば、トップコートの塗り直しのみに留めるのが賢明です。FRP防水層自体の補修や新規施工は、必ず専門の防水業者に依頼してください。
FRP防水の施工手順は以下の通りです。
- 1.高圧洗浄
- 2.下地調整
- 3.プライマー(下塗り)
- 4.通気シート貼り付け(ウレタン防通気緩衝工法のみ)
- 5.主剤を流し込む (2回)
- 6.トップコート塗布
ベランダ・バルコニーの劣化のサインと対処法
こちらでは、ベランダ・バルコニーの劣化のサインと対処法を紹介します。
ひび割れ
ベランダやバルコニーの床にひび割れ（クラック）が見られる場合、それは防水層や下地の劣化の重要なサインです。
幅0.3mm未満のヘアークラックなら、トップコートの塗り直しや、市販の防水用コーキング材での補修ができます。
構造クラックや雨漏りを伴う重度のひび割れは、必ず専門業者による防水工事が必要です。
部分補修で対応できる場合もありますが、ひび割れが広範囲に及ぶ場合は、ベランダ全体の防水層を全面改修する必要があります。
膨れ・剥がれ
ベランダやバルコニーに膨れや剥がれが見られる場合、それは防水機能が低下している、あるいは既に機能していないサインです。
これらは雨漏りに直結する危険性が高く、早急な対処が必要です。
小さな膨れの場合、応急処置として小さな穴を開けて水蒸気を排出する方法もありますが、これは一時的なもの。根本的な原因は下地の湿気である可能性が高いです。
広範囲にわたる場合や全体的な劣化が進んでいる場合は、ベランダ全体の防水層を全面改修する必要があります。
水たまり
ベランダやバルコニーの床に水たまりができるのは、防水機能の低下や排水に問題があるサインです。
放置するとさらに劣化が進み、最終的には雨漏りにつながります。
排水口の詰まりなら、詰まっているゴミを取り除けば解消されることが多いです。しかし、排水の勾配不良や防水層の凹みは専門的な知識と技術が必要なため、DIYでの対処はおすすめできません。
水たまりの範囲が小さい場合は部分補修、広範囲にわたる場合は下地の勾配調整を含めた全面改修が必要です。
雨漏り
ベランダやバルコニーからの雨漏りは、建物の内部に水が浸入しているサインです。
ベランダの下の部屋に茶色や黄色のシミ、塗料の浮き剥がれが見られる場合、雨漏りの可能性が高いです。特に雨の後にシミが広がるなら確実です。
また、浸入した水による湿気でカビやカビ臭い異臭が発生することがあり、長期間の雨漏りは木材を腐食させ、シロアリを呼び寄せます。そうなると、建物の耐久性を著しく低下させます。
ベランダ・バルコニー防水はDIYでは難しい
安易なDIYは、かえって大きな問題を引き起こし、結果的に高額な修繕費用がかかるリスクを伴います。
ベランダやバルコニーの防水工事は、専門的な知識と技術を要するため、DIYで行うことは非常に難しいです。
DIYでの施工は、防水層の厚みが不均一になったり、ピンホール（小さな穴）が発生したり、密着不良を起こしたりしやすいです。
結果的に防水機能が十分に果たされないことが多く、失敗すると、結局プロにやり直しを依頼することになります。
その際、DIYで施工した防水層の撤去費用や、雨漏りによる被害の修繕費用が上乗せされ、最初からプロに依頼するよりもかえって高額になるケースが非常に多いです。
ベランダ・バルコニーの防水工事なら聖建装工業へ！
ベランダやバルコニーのひび割れや膨れ、水たまりといったサインを放置すると、やがては建物の構造を蝕む深刻な雨漏りへと発展しかねません。
聖建装工業では、FRP防水、ウレタン防水、シート防水といったあらゆる工法に対応し、お客様のベランダの状態やご予算に合わせた最適な防水工事を提案いたします。
経験豊富な職人が、確かな技術と丁寧な施工で、大切な住まいを雨漏りから守ります。
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