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セラミック塗料を徹底解説！種類や勘違いされやすいポイントも紹介！
更新日:2025.3.09
この記事では、セラミック塗料の種類や特徴、メリット・デメリットなどを徹底解説します。また、セラミック塗料を選ぶ際に注意すべきポイントや、よくある勘違いについても紹介。
セラミック塗料は、耐久性や耐候性に優れ、美しい仕上がりを長期間保てます。しかし、高価であるため、後悔しないようにセラミック塗料について正しく理解しておくことが大切です。
セラミック塗料を検討している方は、聖建装工業へ相談ください！以下のLINEまたは電話から問い合わせできます。
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セラミック塗料とは？
セラミック塗料とは、砂や石、セラミックビーズなどの微粒子が配合された塗料のことです。無機塗料や無機ハイブリッド塗料とも呼ばれます。
セラミックは紫外線や雨などの影響を受けにくく、表面が滑らかで汚れが付着しにくいため、きれいな状態を保ちやすいです。
セラミック塗料は、配合するセラミックの種類や量によって、以下のようなさまざまな機能を持ちます。
- ・断熱・遮熱塗料：中空ビーズなどを配合し、断熱性や遮熱性を高めた塗料
- ・低汚染塗料：表面の滑らかなセラミックを配合し、汚れが付着しにくくした塗料
- ・意匠性塗料：石材調など、独特の質感やデザインを表現できる塗料
セラミック塗料は、高機能で耐久性に優れた塗料ですが、価格や施工の難易度などを考慮して、慎重に選ぶことが大切です。
セラミック塗料には4タイプある
セラミック塗料には4タイプあります。こちらでは、それぞれの塗料の特徴を解説します。
意匠性を発揮する石調塗料
石調塗料は、セラミックや天然石の粒子を塗料に混ぜ込むことで、まるで本物の石のような質感や意匠を表現できる塗料です。
建物の外壁に塗布すれば、重厚感や高級感を演出し、独特の美観を生み出します。石調塗料には、さまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。
| 種類 | 概要 |
|---|---|
| 天然石調塗料 | ・天然の石材を砕いたものを配合している ・自然な風合いと高級感が特徴 |
| セラミック石調塗料 | ・セラミックの粒子を配合している ・耐久性や耐候性を高めた塗料 ・汚れにくく、メンテナンス性に優れる |
| 多彩模様塗料 | ・複数の色の粒子を配合している ・立体感のある模様を作り出す塗料 ・個性的なデザインを表現できる |
代表的な石調塗料には以下のようなものがあります。
- ・菊水化学工業「菊水スキンコートエレガンストーン」
- ・日本ペイント「ジキトーンセラローラー」
- ・山本窯業化工「カラーセラミックス」
耐久性が高い無機塗料
無機塗料は、紫外線や雨などの自然環境による劣化が極めて少ないため、非常に高い耐久性を誇ります。近年では、建築物の長寿命化やメンテナンスコスト削減のニーズから、無機塗料への注目が高まっています。
紫外線や雨風による劣化が極めて少なく、20年以上の耐用年数を持つものもあります。長期にわたって建物を保護し、メンテナンスの手間を軽減します。
| 種類 | 概要 |
|---|---|
| 完全無機塗料 | ・主成分が全て無機物で構成 ・最も高い耐久性を持つ ・施工が難しく、費用も高くなる傾向にある |
| 無機ハイブリッド塗料 | ・無機物と有機物を組み合わせた塗料 ・無機塗料の耐久性と有機塗料の柔軟性を兼ね備える ・完全無機塗料に比べて施工が容易で、費用も抑えられる |
代表的な無機塗料には以下のようなものがあります。
- ・KFケミカル「セミフロンマイルド」
- ・アステックペイント「無機ハイブリッドコートJY」
- ・日本ペイント「アプラウドシェラスターNEO」
低汚染の性能が高い塗料
低汚染性とは、塗膜の表面に汚れが付着しにくく、雨水などで汚れを洗い流す効果のことです。
表面が滑らかで緻密な塗膜を形成するため、汚れが付着しにくい性質を持っています。さらに、親水性という性質を持つ塗料は、雨水が汚れの下に入り込み、汚れを洗い流す効果があります。
低汚染性能が高いセラミック塗料の選ぶ際には、塗料のカタログや仕様書を確認し、低汚染性に関する性能を確認しましょう。親水性や低帯電性などの機能を持つ塗料は、より高い低汚染効果が期待できます。
代表的な低汚染性のセラミック塗料には以下のようなものがあります。
- ・日本ペイント「ファインDFセラミック」
- ・エスケー化研「水性クリーンタイトSi」
- ・関西ペイント「アクアセラシリコンone」
遮熱・断熱効果のある塗料
遮熱塗料は、太陽光の熱エネルギーを反射することで、建物表面の温度上昇を抑制する塗料です。断熱塗料は、塗膜内に空気層を作り、熱の移動を抑制することで、建物内部の温度変化を緩やかにします。
セラミック塗料は、これらの遮熱・断熱性能を高めるために、特殊なセラミック粒子や中空ビーズなどを配合しています。
遮熱・断熱効果が高いセラミック塗料は以下のようなものです。
- ・日進産業「ガイナ」
- ・アステックペイント「アステック遮熱セラミックシリーズ」
セラミック塗料のメリット・デメリット
こちらでは、セラミック塗料のメリット・デメリットを解説します。
セラミック塗料のメリット
- ・高い耐久性と耐候性
- ・優れた低汚染性
- ・遮熱性・断熱性
- ・意匠性の高さ
- ・防火性
- ・防カビ・防藻性
セラミックは非常に硬く、紫外線や雨風などの自然環境による劣化が少ないため、塗膜が長持ち。耐候性に優れており、厳しい環境下でも建物を長期間保護します。
セラミック塗料は汚れが付着しにくい性質があります。雨水によって汚れが洗い流されやすく、美観を長期間維持が可能です。
また、石材調や多彩模様など、様々なデザインの塗料があり、建物の外観を美しく、個性的に演出。高級感のある仕上がりにもできます。
セラミック塗料のデメリット
- ・価格が高い
- ・施工が難しい
- ・ひび割れしやすい
- ・汚れやすい場合がある
- ・塗膜が剥がれやすい場合がある
- ・悪徳業者の口上になりやすい
- ・塗り替え時に注意が必要
セラミック塗料は、一般的な塗料に比べて原材料費や製造コストが高いため、価格も高くなります。
高度な技術と経験が必要なため、施工難易度が高いです。施工不良が起こると、塗膜の剥がれやひび割れなどの問題が発生する可能性があります。
また、高性能なセラミック塗料は、悪徳業者の口実として利用されることがあります。
「セラミック100％塗料」や「30年間メンテナンス不要」などの誇大広告には注意が必要です。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。
セラミック塗料についてよくある勘違い
セラミック塗料についてよくある勘違いは以下の4つがあります。
- ・セラミック100%の塗料はない
- ・セラミックが入ることで耐用年数が上がるわけではない
- ・セラミック塗料の中でも得られる効果は異なる
- ・断熱性のある外壁材でないと効果は得られない
塗料は、樹脂、顔料、添加剤など、様々な成分で構成されており、セラミックはその一部に過ぎません。そのため、「セラミック100%」といった謳い文句には注意が必要です。
セラミックは耐久性の高い素材ですが、セラミックが配合されているからといって、必ずしも耐用年数が長くなるわけではありません。
また、耐用年数は、ベースとなる樹脂によって大きく左右されます。例えば、シリコン樹脂をベースにしたセラミック塗料であれば、シリコン樹脂の耐用年数に準じる点は押さえておきましょう。
また、それぞれ配合されているセラミックの種類や量により、得られる効果も、耐久性、低汚染性、遮熱性・断熱性など、製品によって異なります。
セラミック塗料からの塗り替えは手間と費用が掛かる
セラミック塗料は硬く、密着性が高い塗膜を形成するため、古い塗膜を剥がすのが困難な場合があります。下地処理が不十分だと、新しい塗膜が剥がれたり、ひび割れしたりする原因になります。
そのため、高圧洗浄や研磨など、丁寧な下地処理が必要となり、時間と手間がかかります。
セラミック塗料の塗り替え経験が豊富な、信頼できる業者を選びましょう。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。
見積もりには、下地処理の内容や工程数などが詳細に記載されているか確認しましょう。不明な点は、業者に質問して、納得できるまで説明を受けてください。
セラミック塗料で施工した外壁のメンテナンス方法
セラミック塗料の耐用年数は、一般的に15年～20年程度と言われています。
セラミック塗料で施工された外壁は、その耐久性の高さから、以下のように比較的メンテナンスが容易です。しかし美しい状態を長く保つためには、適切なメンテナンスが欠かせません。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 定期的な水洗い | ・年に数回、ホースで水をかける程度の水洗いをする ・黄砂、花粉などが付着しやすい時期は、こまめな水洗いが効果的 |
| 柔らかいブラシの清掃 | ・水洗いでは落ちにくい汚れを落とす ・柔らかいブラシやスポンジで優しくこすり洗いする ・中性洗剤を使用する場合は、しっかりと洗い流す ・洗剤成分が残らないように注意する |
高圧洗浄機を使用する場合は、水圧を調整し、塗膜を傷つけないように注意が必要です。特に、ひび割れや剥がれがある箇所は、高圧洗浄機の使用を避けてください。
ひび割れや剥がれを発見した場合は、早めに補修を行いましょう。
セラミック塗料に関する相談は聖建装工業へ！
セラミック塗料は、微粒子配合で高耐久・低汚染が特徴です。断熱・遮熱、意匠性など種類も豊富ですが、100%セラミック塗料はなく、効果は製品で異なります。
石調塗料は天然石風、無機塗料は20年超の耐久性、低汚染塗料は親水性で汚れにくいのが特徴です。メンテナンスは定期的な水洗いが基本で、高圧洗浄は慎重に行い、ひび割れは早期補修が重要です。
セラミック塗装からの塗り替えは、下地処理が難航し費用も高くなりがち。信頼できる業者を選び、見積もりを比較検討しましょう。
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