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笠木とは?種類や材質・劣化した際の対処法を徹底的に解説!

更新日:2025.2.28

笠木とは?種類や材質・劣化した際の対処法を徹底的に解説!

この記事では、笠木の種類や材質、劣化の原因と対処法まで徹底的に解説します。

建物の美観と耐久性を守るために、外壁上部に取り付けられる「笠木(かさぎ)」。

屋上やベランダ、塀などの頂部に設置され、雨水や紫外線から建物を保護する重要な役割を果たします。しかし、種類や材質、劣化時の対処法を知らない方も多いです。

笠木とパラペットの違いも解説しますので、笠木に関するあらゆる疑問を解消できます

笠木に関するトラブルや悩みについては、ぜひ聖建装工業へご相談ください!以下のLINEまたは電話からお問い合わせを受け付けております!

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笠木(かさぎ)とは:外壁上部に付ける部材

笠木とは:外壁上部に付ける部材

笠木(かさぎ)とは、主に建物の壁や手すりの上部に取り付けられる仕上げ材で、建物を雨水などから守る重要な役割を果たします。笠木は、その材質や形状によって様々な種類があります。

笠木の種類や材質

屋外で使われる笠木の形状には、以下の2種類があります。現在ではオープン式であることが多いです。

方式名概要特徴
密閉式笠木と躯体の間に隙間を作らず、シーリング材で継ぎ目や取り合わせ部分を埋める方式・施工が簡単
・昔からある方式
オープン式笠木と躯体の間に隙間を作り、完全に密閉しない方式・結露が発生しにくい
・笠木や壁の劣化と腐食を防げる

笠木は、使用される場所や用途によって様々な材質が用いられます。以下に代表的な種類と材質を紹介します。

素材特徴
アルミニウム・軽量で耐食性に優れ、加工しやすい
ステンレス・耐久性、耐食性に優れ、錆びにくい。
ガルバリウム鋼板・耐食性、耐久性に優れ、近年主流
木材・主に屋内で使用され、自然な風合いが特徴
・屋外で使用する場合は、防腐処理が必要
石材・耐久性に優れ、重厚感がある
・主に塀や門柱などに使用される
窯業系(セメント系)・モルタル、コンクリートなど
・耐久性、耐火性に優れ、様々な形状に加工可能

笠木の役割や用途

壁の最上部を覆うことで、雨水が壁の内部に浸入するのを防ぐことにより、建物の躯体の劣化を防ぎ、耐久性を高めるのが主な役割です。

笠木は、以下のような重要な役割と用途を持っています。

 
笠木の役割
  • 雨水の浸入防止
  • 風雨や紫外線からの躯体の保護
  • 美観の向上
  • 安全性や強度の向上

また、壁の最上部は、風雨や紫外線に直接さらされやすく、劣化しやすい部分です。

笠木は、外壁を保護し、建物の寿命を延ばします。さらに、笠木には、塀の強度を高め、安全性を高める役割もあります。

笠木の構造

笠木の構造は、その種類や設置場所によって異なりますが、基本的な構造としては、主に以下の要素で構成されています。

構造部特徴
笠木本体・雨水や風雨から建物を保護する主要な部分
下地・笠木本体を固定するための土台となる部分
防水層・雨水が浸入するのを防ぐための層
・防水シートやシーリング材などが使用される
水切り・雨水を、適切に排水するための部材
・雨水が壁面をつたうのを防ぐ

笠木には、雨水を適切に排水するための勾配が設けられています。適切な勾配がないと、雨水が溜まり、漏水や劣化の原因になります。

笠木本体の継ぎ目は、雨水が浸入しやすい箇所です。継ぎ目には、防水性の高いシーリング材などが使用し、浸水から保護します。

笠木とパラペットの違い

笠木とパラペットの違い

笠木とパラペットは、建物の外壁や屋上などで見られる部材ですが、それぞれ異なる役割と機能があります。

パラペットは「壁」であり、笠木は「仕上げ材」です。パラペットは建物の一部であり、笠木は後から取り付けられる部材です。

パラペットは転落防止などの安全性を確保する役割がありますが、笠木は主に防水性と保護を目的としています。

部位特徴
パラペットパラペットとは、建物の屋上やバルコニーなどの外周部に設けられた低い立ち上がりの壁のこと
笠木パラペットや塀、手すりなどの上部に取り付けられる仕上げ材のこと

笠木が劣化すると起こること

笠木が劣化すると起こること

こちらでは、笠木が劣化すると起こることについて、解説します。

笠木の剥がれ・外れ

笠木の剥がれ・外れの原因には、笠木の材質や固定部分の経年劣化がメインになりますが、笠木の取り付けが不十分だった場合、剥がれや外れが起こることも。

また、台風や地震などによって、笠木が破損したり、笠木の下地が腐食することによって、笠木を固定している釘やビスが緩んだりといったことも稀なケースとして存在します。

笠木の剥がれや外れは、建物の外観を損ねるだけでなく、雨漏りや建物の劣化につながる深刻な問題です。以下に、笠木の剥がれ・外れによって起こりうる事象をまとめました。

 
剥がれや外れにより起こる事象
  • 雨漏りの発生
  • 建物の劣化
  • 外壁材の劣化
  • 落下による危険性

外壁材・躯体の腐食

笠木が劣化して、放置しておくと、外壁材や建物の躯体に腐食を引き起こす可能性があります。腐食がひどくなると、かなり大掛かりな補修作業が必要になってきます。

笠木内部の不具合は気づきにくいものでもあるため、定期的なメンテナンスや、笠木のぐらつきや違和感がないかを確認することが重要です。

以下に、笠木の劣化が外壁材・躯体の腐食の流れについて説明します。

 
外壁材・躯体の腐食の流れ
  1. 雨水の侵入
  2. 外壁材の腐食
  3. 躯体の腐食
  4. カビや藻の発生
  5. 深刻な腐食

笠木の防水性を高めるために、シーリング材が使用されますが、過度なシーリング材の打設は、逆に湿気から、外壁材を腐食させるリスクがあります。適切なシーリング材の選択と施工が重要です。

雨漏り

笠木にひび割れ、剥がれ、または固定不良があると、笠木と下地の間や笠木の継ぎ目に隙間ができます。この隙間から雨水が建物内部に浸入し、壁や天井を伝って雨漏りの原因に。

特に、笠木と外壁の接合部や、笠木の継ぎ目は雨水が侵入しやすい箇所です。

笠木の内部に雨水が溜まり、躯体で抱えきれなくなった状態になると雨漏りになります。そのため、笠木部分が原因で雨漏りが起こっていると、症状がかなり深刻な状況になっていることがほとんど。

また、電気配線が濡れたり、劣化したりすることで、漏電やショートなどの電気系統の故障を引き起こす可能性もあります。

笠木が劣化した際の対処法と費用相場

笠木が劣化した際の対処法と費用相場

笠木が劣化している際の対処法と費用相場について解説します。

笠木部分の劣化だけでなく、躯体や外壁部分の修理といった深刻な状態になると、20万円〜100万円ほどの費用になることも。

状況が深刻な場合には、一概にいくらとも出せないため、一度業者に相談し、見積もりを依頼することをおすすめします。

笠木がぐらぐらするといった違和感がある方は、点検する際に聖建装工業へぜひご相談ください!以下のLINEか電話から問い合わせ可能です!

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コーキング補修

コーキング補修とは、笠木のひび割れや隙間などにコーキング材(シーリング材)を充填し、防水性を回復させる補修方法です。

既存のコーキング材の上から、新しいコーキング材を充填する打ち増し(増し打ち)と、既存のコーキング材を撤去し、新しいコーキング材を充填する打ち替えがあります。

 
コーキング補修の費用相場

打ち増し(増し打ち)

  • 500円~1,000円/m

打ち替え

  • 900円~1,200円/m

▼コーキングの打ち増しや打ち替えについては以下の記事も参考にしてください。

>>コーキングの打ち増しとは?知っておきたいポイントも解説!

笠木部分の塗装

笠木部分の塗装は、劣化した笠木の表面に塗料を塗布することで、美観を回復させ、防水性や耐久性を向上させる補修方法です。

 
笠木塗装の費用相場

塗装費用(選ぶ塗料によって費用が変わる)

  • 1平方メートルあたり1,500〜3,000円程度

錆や古い塗膜を落とす下地処理費用

  • 1万円~3万円ほど

笠木交換

笠木の劣化が進み、塗装やコーキング補修では対応できない場合、笠木そのものを交換する必要があります。

笠木の交換は、中規模な工事です。笠木の交換費用は、笠木の材質や形状、交換する範囲、施工業者によって大きく異なります。一般的な費用相場は以下の通りです。

費用項目費用相場
笠木本体費用・金属製笠木:1mあたり20,000円~50,000円
・窯業系笠木:1mあたり15,000円~30,000円
笠木撤去・処分費用・1mあたり3,000円~5,000円
笠木取付費用・1mあたり5,000円~10,000円
下地補修費用・1万円~5万円程度

笠木のメンテナンス方法

笠木のメンテナンス方法

笠木は年に2回程度の定期的な点検をおすすめします。特に、台風や大雨の後など、異常が見られた場合は、早めに点検を行ってください。

笠木は建物を雨水から守る重要な役割を担っており、定期的なメンテナンスを行うことで建物の寿命を延ばすことができます。以下に、笠木のメンテナンス方法をまとめました。

 
点検箇所
  • 笠木のひび割れ、剥がれ、変形
  • 笠木と外壁の接合部の隙間
  • 笠木を固定している釘やビスの緩み
  • 笠木周辺の雨漏りの有無
  • 笠木のぐらつきや安定感
  • サビや腐食の有無

笠木のことなら聖建装工業へご相談ください!

笠木は、外壁上部の仕上げ材で、雨水から建物を守る重要な役割を果たします。種類は密閉式とオープン式があり、材質はアルミ、ステンレス、ガルバリウム鋼板などが主流です。

劣化すると雨漏りや建物腐食の原因に。対処法はコーキング補修、塗装、交換などがあり、費用は劣化状況によります。

笠木を長持ちさせるためにも、定期的な点検とメンテナンスが重要です。定期的な点検をして、症状が深刻になる前に対応できるようにしましょう。

笠木に関するトラブルや悩みについては、ぜひ聖建装工業へご相談ください!以下のLINEまたは電話からお問い合わせを受け付けております!

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