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パワーボードとは?メリットや特徴・後悔しないためのポイントを解説!
更新日:2025.3.12

この記事では、パワーボードの概要とメリットデメリットを徹底解説します。
また、後悔しないためにメンテナンスの費用相場やメンテナンス方法などを詳しく解説し、あなたの住まいに最適な外壁材選びをサポートします。
パワーボードは、ALC外壁の一種で、高性能な外壁材ですが、このことを正確に理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。
パワーボードを外壁材に考えている方、すでにパワーボードの住宅に住んでおり、メンテナンスを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
聖建装工業では、パワーボードについての相談を受け付けております。ぜひ、以下の電話またはLINEからお問い合わせください!
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パワーボードとは:旭化成建材が開発した軽量気泡コンクリートの外壁材

パワーボードとは、「ヘーベルパワーボード」というのが正式名称です。
旭化成建材が製造・販売する、軽量気泡コンクリート(ALC:Autoclaved Lightweight aerated Concrete)を素材とした高性能外壁材です。
パワーボードの主な特徴として、内部に無数の気泡があるため、一般的なコンクリートよりもはるかに軽量です。これにより、建物への負担を軽減し、耐震性を向上させます。
厚みのある構造と気泡層により、気泡層が空気の壁となり、外気温の影響を受けにくく、夏は涼しく、冬は暖かいです。また、外部からの騒音を遮断してくれます。
無機質の素材でできているため、火災に強く、延焼を防ぎ、有毒ガスの発生も抑えます。
パワーボード外壁(ALC)のメリット6つ

こちらでは、パワーボード外壁(ALC)のメリットについて、6つ紹介します。
耐久性が高い
パワーボードは、セメント、石灰、珪石などの無機質素材を主原料としています。そのため、紫外線や雨などの自然環境による劣化が起こりにくく、長期間にわたって性能を維持できます。
特に、パワーボードの主成分である「トバモライト結晶」は、熱や酸化に強い特性があり、長期間にわたる耐久性能を発揮。
この緻密な構造は、ひび割れや反りなどの変形を防ぎ、厚みがあることで、防水性や遮音性も高まり、快適な住環境を維持できます。
断熱性が高い
パワーボードは、高温高圧蒸気養生(オートクレーブ養生)という特殊な製造工程を経て作られます。そのため、内部は均一な気泡を持つ緻密な構造になっており、断熱性が高いです。
熱伝導率が低い空気が気泡内にあることで断熱材としての役割を果たし、杉の木と同等の断熱性能があると言われるほど。
高い断熱性により、夏は涼しく、冬は暖かいため、冷暖房の使用頻度を減らし、光熱費の削減にもつながります。
遮音性が高い
断熱効果もある、無数の微細な気泡が、音の振動を効率的に吸収し、優れた遮音性能を発揮します。
パワーボードだけでも、約30dBの騒音を低減する効果があります。交通量の多い道路沿いや、騒音の気になる地域にお住まいの方にはおすすめです。
また、木造住宅の場合、断熱材や内装材と組み合わせることで、より高い遮音効果が期待できます。
耐火性・耐震性が高い
パワーボードは、建築基準法で定められた厳しい耐火性能試験をクリアしており、国土交通大臣によって法定不燃材として認定されているほど。
火災時に3時間以上の耐火性能を持つことが実験で確認されています。隣家からの延焼を防ぎ、避難時間を確保する上で非常に優れています。
また、軽量でありながら高い強度を持つため、耐震性が高いです。地震の揺れによる建物の倒壊や損傷リスクを低減します。
メンテナンス性が高い
紫外線や雨などの自然環境による劣化が起こりにくいため、比較的メンテナンス頻度が少なくて済みます。適切なメンテナンスを行えば、50年以上の耐久性も期待できます。
塗装に、高性能な塗料を使用すれば、汚れが付着しにくく、雨水で洗い流してくれます。
シーリング材や塗装の定期的な補修をすればOK。シーリングは一般的に、10年から15年ごとに塗り替えや打ち替えが必要で、外壁塗装は、塗料の耐久性に合わせてメンテナンスしましょう。
パワーボード外壁(ALC)のデメリット2つ

こちらでは、パワーボード外壁(ALC)のデメリットを2つ紹介します。
水に弱いため防水の施工が必須
パワーボードの、無数の気泡は、水を吸収しやすく、吸水性が高いという性質を持っています。
この気泡にはメリットが多いですが、雨水などが内部に浸透すると、建材の劣化や性能低下につながります。
寒冷地では、吸水した水分が凍結し、膨張することでひび割れや剥離を引き起こす「凍害」のリスクも。パワーボードの表面に防水性の高い塗料を使用すれば、水の浸入を防いでくれます。
初期費用が高くなる
パワーボードは、一般的な外壁材に比べて製造コストが高いため、材料費も高くなります。
また、施工には、専門的な知識と技術が必要です。継ぎ目が多いので、シーリングの量が多くなり、その分費用も高くなり、防水処理にも費用がかかります。
とはいえ、初期費用は高くなりますが、パワーボードは耐久性が高く、メンテナンス頻度が少ないため、長期的に見るとランニングコストを抑えられます。
パワーボード外壁の耐用年数

パワーボード外壁の耐用年数は、適切なメンテナンスを行えば、50年以上と言われています。ただし、耐用年数は使用環境やメンテナンス状況によって大きく左右されるため、一概には言えません。
パワーボード外壁の耐用年数に影響を与える要因については、以下を参考にしてください
影響の要因 | 内容 |
---|---|
気候条件 | ・高温多湿、寒暖差の激しい地域では劣化が早まる ・寒冷地では、凍害のリスクが高い |
紫外線 | ・塗膜の劣化を促進し、外壁全体の寿命を縮める |
雨風 | ・雨風は外壁の汚れや劣化の原因になる ・台風などの強風は、外壁が損傷しやすい |
メンテナンス状況 | ・シーリングの打ち増し・打ち替え ・外壁の再塗装 |
シーリング材は、紫外線や雨風によって劣化するため、定期的な補修が必要です。シーリング材の劣化は、雨漏りの原因となるため、早めのメンテナンスが必要です。
外壁塗装は、塗料によって耐用年数が異なります。以下の表を参考にしてください。
塗料の種類 | 耐用年数 |
---|---|
アクリル | 5〜7年 |
ウレタン | 8〜10年 |
シリコン | 10〜15年 |
ラジカル | 12〜15年 |
遮熱系 | 15〜20年 |
フッ素 | 15〜20年 |
無機 | 20〜25年 |
パワーボード外壁は施工の工法を抑えておくこと!

パワーボードの施工時の工法は、直貼り工法がほとんどです。
パワーボード外壁の主な施工工法は、大きく分けて2種類あります。工法によって費用が異なるため、押さえておいてください。以下に、パワーボード外壁の主な施工工法と、注意すべき点について説明します。
工法 | 概要 |
---|---|
直貼り工法 | ・パワーボードを直接構造躯体に貼り付ける工法 ・比較的施工が容易 ・コストを抑えられる ・通気性が悪いため、湿気がこもりやすい |
外壁通気工法 | ・パワーボードと構造躯体の間に通気層を作る工法 ・湿気がこもりにくくなる ・直貼り工法に比べて施工に手間がかかる ・コストが高い |
外壁通気工法を採用する場合は、通気層が適切に確保されるため、パワーボードの弱点の対策になります。
一方、直貼り工法は、湿気がこもりやすくなってしまいます。そのため、外壁塗装やシーリングのメンテナンスには注意しましょう。
パワーボード外壁のメンテナンスにかかる費用

パワーボード外壁のメンテナンスにかかる項目は、外壁塗装とコーキング補修の2つがメインです。
コーキングは打ち替えが基本で、費用は1mあたり、700円~1,500円が一般的。外壁塗装は、選ぶ塗料の種類によって異なりますので、以下の表を参考にしてください。
塗料の種類 | 単価(/㎡) |
---|---|
アクリル | 1,200~1,600円 |
ウレタン | 1,700~2,200円 |
シリコン | 2,300~3,000円 |
ラジカル | 2,500~3,000円 |
遮熱系 | 3,800~4,800円 |
フッ素 | 4,200~5,000円 |
無機 | 4,500~5,500円 |
塗料の種類を選ぶポイントとして、パワーボードは耐久性が高い外壁材なので、塗料も長持ちするフッ素や無機塗料で塗装するのがおすすめです。
注意するべきパワーボード外壁の劣化症状

こちらでは、注意するべきパワーボード外壁の劣化症状について3つ紹介します。
コーキングが劣化している

パワーボード外壁は、パネル同士の継ぎ目や窓枠との取り合い部分にコーキング材が充填されています。
特に、パワーボードにとっては、コーキング材は、建物の防水性や気密性を保つために重要な役割を果たしています。
ひび割れや、剥がれ、痩せなどが起こっていると注意が必要です。
コーキング材の種類や環境によって異なりますが、一般的には5年から10年程度が目安です。定期的にコーキングの状態を点検し、劣化が見られた場合は、早めに補修を行うようにしましょう。
コーキングについては、以下の記事も参考にしてみてください。
>>コーキングの打ち増しとは?知っておきたいポイントも解説!
チョーキング現象

チョーキング現象とは、外壁の塗膜が紫外線や雨風などの影響で劣化し、表面に白い粉状のものが浮き出てくる現象です。
チョーキング現象は、塗膜の防水機能が低下しているサインであり、放置すると雨水が外壁内部に浸入し、建物の劣化を早める可能性があります。
晴れた日に外壁を触ってみて、手に白い粉が付着するかどうかを確認してみてください。
特に、日当たりの良い南側の壁や、雨風が当たりやすい場所は、チョーキング現象が起こりやすいので注意が必要です。
チョーキングについては、以下の記事を参考にしてください
>>外壁のチョーキングとは?発生要因や対策まで現場に立つプロが徹底解説!
塗装のひび割れ

塗装のひび割れとは、外壁の塗膜に亀裂が入る現象です。ひび割れの大きさや深さはさまざまで、小さなひび割れから、外壁材自体にまで達する大きなひび割れまであります。
画像のように、ヘアクラックが起こっていたら、すでに対策が必要です。
ひびから雨水が浸入し、パワーボードや建物の構造体を腐食させる可能性があります。断熱性能や遮音性能が低下することも。
塗装のひび割れを確認する際には、外壁を注意深く観察してください。特に、日当たりの良い南側の壁や、雨風が当たりやすい場所は、ひび割れが起こりやすいので注意が必要です。
カビが発生している
パワーボードは多孔質であり、吸水性が高い性質を持っています。そのため、雨水や湿気が外壁に滞留しやすく、カビの発生を促します。
特に、日当たりの悪い場所や、風通しの悪い場所にカビが発生しやすい傾向があります。
塗装が劣化して付着した汚れは、カビの栄養源となります。特に、藻やコケなどの有機物は、カビの繁殖を促進します。
外壁に黒や緑色の斑点状のものが付着している場合、カビの可能性があります。特に、湿気がこもりやすい場所や、日陰になっている場所は注意が必要です。
カビやコケについては以下の記事も参考にしてみてください。
パワーボードへの張り替えや外壁塗装のことなら聖建装工業へ!
パワーボードは旭化成建材が開発した軽量気泡コンクリート外壁材で、軽量・高断熱・高遮音・高耐火性・高耐震性、かつメンテナンス性に優れます。
無機質素材で耐久性が高く、50年以上の耐用年数も期待できます。一方で、吸水性が高く防水施工が必須であり、初期費用も高めです。
メンテナンスは主に外壁塗装とコーキング補修で、塗料により費用が異なります。
劣化症状として、コーキング劣化、チョーキング現象、塗装ひび割れ、カビ発生に注意が必要です。
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